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中国アニメの可能性。AIで日本製アニメーションの地盤が揺らぐ。


中国アニメのクオリティ

アニメは長年、日本の代名詞として世界に知られてきました。しかし、時代は変わりつつあります。近年、中国のアニメ産業が驚異的なスピードで進化を遂げており、そのクオリティは日増しに高まっています。

実は中国や韓国は長らく日本のアニメ制作のサブコントラクトとして活動してきました。過去にはそのクオリティに多少の疑問が投げかけられることもありましたが、今や彼らは独自の技術やノウハウを蓄積し、日本と肩を並べる存在となっています。

実際に、中国アニメ「時光代理人」の第1シーズンは映像の質が素晴らしく、ストーリーも引き込まれるものでした。

日本の90年代後半から2000年代初めのアニメの雰囲気を感じさせる部分もあり、アニメ好きの日本人には物足りないかもしれません。しかし、王道のストーリー展開と分かりやすさは圧倒的です。グローバルに受け入れられる作品はストーリーのシンプルさが鍵となります。事実、Netflixの多くのヒット作もその「王道」を追求しています。

AIを最大限に使ってくる

特筆すべきは中国がAI技術をアニメ制作に積極的に取り入れていくと予想される点です。中国はAI技術の先進国として、完全自動運転のタクシーやAIインフルエンサーによる24時間の通信販売ライブ、さらにはニュース報道までAIが担当する時代を迎えています。

このようなAI技術はアニメーション制作にも積極的に活用されていくでしょう。そうなれば短期間で、人件費を抑え、なおかつ高クオリティである作品の制作が可能になります。

オール中国にこだわらない柔軟性

オール中国にこだわらない柔軟性は彼らの強みです。例として中国のEV自動車「キャット」は元ポルシェのデザイナーを雇用してその魅力的なデザインを生み出し大ヒットしました。このような外部の知見を取り入れる柔軟性は彼らの最大の武器とも言えるでしょう。

日本の監督を積極的にオファーしたり、はたまたピクサーのエンジニアにオファーをかけるかもしれません。

アニメと言えば中国になるかも

家電、自動車と日本は長らくリーダーとして君臨してきましたが、もはやその地位を失いつつあります。同様に、アニメも日本の伝統的な強みであったものの、今やその地位は揺らぎ始めています。

フジテレビが、中国の巨大動画配信サイト「bilibili」の運営会社との協業を発表し、新しいアニメ放送枠「B8station」を開設することで、中国アニメの日本進出がさらに加速することは間違いありません。アニメという文化の中心が日本からアジア全体へとシフトしていく中、私たちは新たな時代の夜明けを迎えることとなるでしょう。

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