動画クリエイターや演奏家の皆さん、高音質な録音を求めているなら、Zoomの32bitフロートレコーダーがおすすめです。今回は、H1essential、H4essential、H6essentialの3モデルの特徴を比較し、用途に合わせた選び方をご紹介します。

H1essential：コンパクトで手軽に高音質録音

H1essentialは、XYステレオマイクを搭載した2トラック録音のレコーダーです。小型軽量ボディながら、最大96kHz/32bitフロートの高音質録音が可能。内蔵マイクは120dB SPLの高い耐音圧と90°の指向角を備え、ゲイン調整不要で音割れしにくいのが特長です。

USB接続でマイクとしても使え、ライブ配信にも活用できます。単4電池2本で約10時間駆動し、53.9 x 136.6 x 29.0 mmの手のひらサイズで持ち運びに便利。屋外での録音や、気軽に高音質録音を始めたい方におすすめのモデルです。

H1essentialのユーザーメリット

• 音割れしにくい32bitフロート録音で、後編集でも音質劣化なし

• 振動や空調音を抑えるローカットフィルタで、クリアな録音が可能

• 倍速/スロー再生、A-Bリピート再生など、確認作業がスムーズ

• 録音ファイルを本体でノーマライズ処理、24bit/16bit WAVに書き出し可能

• アクセシビリティ機能で、設定メニューを音声読み上げ

H4essential：4トラック録音とXLR/TRS入力を搭載

H4essentialは、H1essentialの機能に加え、4トラック録音とXLR/TRSコンボ入力を備えたミッドレンジモデルです。内蔵マイクは130dB SPLの耐音圧で、入力換算雑音は-120dBu以下と非常に低ノイズ。+48Vファンタム電源にも対応し、外部マイクを繋いでバンド演奏やフィールドレコーディングなどの本格的な録音が可能です。

66.9 x 155.7 x 37.9 mmとH1essentialより一回り大きいサイズですが、単3電池2本で約9時間の連続使用が可能。カメラのオーディオ入力に直結できるライン出力も装備しており、動画用の音声を外部マイクで収録する際に最適です。

H4essentialのユーザーメリット

• 4トラック同時録音で、バンドやアンサンブルの演奏を手軽に録れる

• EIN -120dBu以下の超低ノイズプリアンプで、繊細な音も忠実に録音

• ミキサー機能で各トラックのレベル調整が可能。理想のバランスに

• 高精度タイムコードとBluetooth経由のリモコンアプリで、映像との同期も簡単

• 最大4イン/2アウトのUSBオーディオインターフェースとして使用可能

H6essential：6トラック録音と拡張性の高さが魅力

H6essentialは、Zoomのポータブルレコーダーの最上位モデルです。大口径XYステレオマイクに加え、4系統のXLR/TRS入力を装備し、最大6トラック録音が可能。内蔵マイクは135dB SPLの高い耐音圧を誇り、別売のマイクカプセルに交換して用途に合わせて機能を拡張できるのが最大の特長です。

78.1 x 160.1 x 42.8 mmと3モデル中最大のボディサイズですが、単3電池4本で最長約18時間駆動。高性能マイクプリアンプと豊富な録音機能を備え、プロユースにも耐える音質と操作性を実現しています。バンドやアンサンブルの録音、複数の外部マイクを使ったロケ収録など、多チャンネル録音が必要なシーンで真価を発揮します。

H6essentialのユーザーメリット

• 最大6トラック録音で、大編成のアンサンブルも臨場感たっぷりに録れる

• 別売のマイクカプセルに交換可能。用途に合わせて機能を拡張できる

• デュアルADコンバータ搭載の高品位マイクプリアンプ。繊細な音も歪みなく録音

• 最大6イン/2アウトのUSBオーディオインターフェースとして使用可能

• 長時間のロケ収録に対応。単3電池4本で最長約18時間駆動

選び方のポイント

• 録音するシーンや音源の数に合わせて、録音トラック数を選ぶ

• 外部マイクを使う場合は、XLR/TRS入力の有無をチェック

• 長時間の収録では、電池の持ちも重要。単3電池モデルがおすすめ

• 動画との同期を考えるなら、タイムコード対応モデルを選ぶ

• 本体をUSBオーディオインターフェースとしても活用したい方は、H4essential以上がおすすめ

まとめ

Zoomの32bitフロートレコーダーは、高音質と使いやすさ、バッテリー駆動のパフォーマンスを兼ね備えた魅力的なラインナップです。用途やニーズに合わせて機種を選べば、クリエイティビティを存分に発揮できるでしょう。

ぜひ、この記事を参考に、あなたのクリエイションを加速させるZoomレコーダーを見つけてください。音楽制作からフィールドレコーディング、動画のロケ撮影まで、さまざまなシーンで活躍すること間違いなしです。