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岩田規久男氏が認めた維新の経済政策

日銀元副総裁の岩田規久男氏が、日本維新の会の新しい経済社会調査会で講演されました(*1)。その中で、岩田氏は、日本維新の会が掲げる経済政策について、好意的な評価をされました。(詳しくは、*1の動画をご覧ください)
どのような点が評価されたのか、僕が気になった点について、まとめてみました。

維新八策 2021への岩田氏の評価

総論

岩田規久男氏(以降、岩:)
日本大改革プラン(*2)(*3)
評価する点:政策を個別ではなく、成長と分配の視点から比較的整合性のとれたパッケージで示しており、提案されたミクロ経済政策のほとんどは有意義。
成長戦略の多くは高く評価する。特に、セーフティーネットの整備と職業訓練制度とのセットで提案されている金銭的解決型解雇政策による雇用の流動化は重要。
(*1, 講演資料より)

岩:問題があるのは、ミクロ経済政策が中心で、マクロ経済政策が不在(デフレへの危機感が感じられない)と評価。
※ただし、これは、日本維新の会の古い政策パッケージへの評価

日本維新の会が新たに掲げる経済政策への岩田氏の評価

岩:「(マクロ経済政策が、きっちりしており)いいね(だいぶ、要約しております)」

足立議員提示画像より筆者加筆のうえ作成

個人の感想

政府の役割として、マクロ経済政策(経済安定化と雇用の最大化、物価安定)を掲げ、再分配にも目配りし、成長戦略にも言及しており、安全保障でも確かな政策論を展開する日本維新の会の政策提案、良いと思います。
エネルギー政策においても原発再稼働を含むエネルギー調達の多様化・安定化を提言されています。
今後に期待できる政党として、認識しています。

日銀同意人事では、消費増税に賛意を示していた高田創氏を含む人事案に反対を示し、日銀法改正にも意欲的です。消費税率の引き下げを含む政策提案もしておられ、心強いです。

参考情報

(*1) 2022年4月14日(木) 「講演:デフレ脱却と競争政策なくして、成長も分配もなし」日本維新の会 国会議員団 政務調査会 新しい経済社会調査会
https://youtu.be/9DVMGo8dRc0

(*2)日本大改革プラン(2021年)
https://o-ishin.jp/policy/pdf/nippondaikaikaku_plan_202105_fix.pdf

(*3)日本維新の会 基本政策 維新八策 2021
seisakuteigen20211015_fix.pdf (o-ishin.jp)


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