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掃除が最優先

仏教に「一掃除二信心」という言葉があるそうです。
掃除が経を読んだり、仏様をおがんだりすることよりも優先。最優先だという意味だそうです。

掃除が行われていない混乱した状態では自らの心が高まるわけはない、と。それほど仏道の修行では掃除が重要視されています。

確かに悩み事がある時にひたすら掃除したらスッキリして答えが見えた経験があります。逆に悩み事に囚われていたり、心に余裕がない状態だと掃除が滞って汚部屋になってしまった経験もあります。

掃除が重要なのは、フローを経験する一番身近な行為だからなのではないかと思います。フローは入力・処理・出力の流れ、それ自体のことです。

掃除で言えば、部屋を使うことで発生する混沌(汚れ)が入力、清掃行為が処理、部屋の状態が出力です。このフロー(流れ)において、入力が大きければ、または入力が小さくても処理が小さければ、出力が大きくなる(=部屋が汚くなる)。逆もしかり。

ここから言えるのは、フローは入力と処理のバランスによって出力が決まるため、入力がある限り処理し続けることが必要ということです。つまり、掃除は汚れてから行えばよいものではなく、部屋を使う(入力がある)限り常に行なっている必要があるということです。さらにその処理能力はほんの僅かでも良いから入力に対してプラスである必要があります。そうすれば部屋はキレイになります。逆にほんの僅かでも入力に対してマイナスであれば汚部屋になります。

これは先日書いた「一次導関数を正にする」と同じことを言っています。処理能力がプラス=一次導関数が正、です。

フローは川の流れをイメージするとわかりやすいかもしれません。川の流れ(入力)が川幅や深さ(処理)より大きければいずれ川は氾濫し、小さければいずれ川は枯れてしまいます。

同じような例でダイエットや貯金などもフローとして考えることができます。そこではほんの僅かでもプラスの効果があればいずれ大きなプラスに、僅かでもマイナスの効果があればいずれ大きなマイナスになるのでしょう。

掃除が最優先とは、つまりフローを乗りこなす方法を体得する(一次導関数正にする)ことを最優先とすることなのだと思います。

ですので、掃除は積極的にやっていこうと思います。


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