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「遊び仕事」

引っ越してきた小田原で昨年、川の掃除に誘われました。いや…掃除なのか遊びなのか。それは参加者次第という活動。大人が興奮している様子を見れば、それが直感的にわかるかなと手持ちのスマホカメラを取り出してみました。

主催者から「親水公園で」と集合場所を聞かされ、開催当日の朝にGoogleマップに入力すると、全国あらゆる場所が出てくる出てくる。親水公園ってどこでもあるんですよね。なるほどヨソから来る人は想定してない。呼びかけ対象がむちゃくちゃローカル、「親水公園」は“あそこ”しかないのです。

小田原市内にある「親水公園」

思い出したのは、東北の農村部を取材していて出会った「遊び仕事」という言葉でした。

それは、地域住民が暮らすのに必須の仕事でありながらそこに楽しみがあり、遊びとも仕事ともいえないようなもの。昔はヨソモノは入れないような「遊び仕事」が、都市住民にも開かれ始めたという話を福島県会津地域で取材し、編集者に「それは“遊び仕事”だね」と教えてもらったのでした。

この川の活動に声をかけてくれたのは、地域では誰もが知るケーキ屋さん(出演する今屋さん)。ケーキ屋さんが休みの日に川の掃除をしている。なんだかステキじゃないですかね。

職業も年齢も性別も、軽々と垣根を越えるのが「遊び仕事」の魅力であり、その土着的な積み重ねが地域ブランドの醸成につながっている気がしています。



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