預貯金はステーブルコインですべき??


はじめに

日本では、オリックス銀行はじめCircle社から出資を受けているJPYC、北國銀行などステーブルコインの検討が進んでいます。

グローバルで活用されるには、第一号もしくは第三号電子決済手段として発行されたステーブルコインがそれにあたるでしょう。とはいえ、日本でそれを実現できているところはないため、今回は海外の法定通貨を裏付けとしたステーブルコインに焦点を当てていきます。

ステーブルコインとは

そもそもステーブルコインとは、何か。日本では資金決済法で電子決済手段として定義されているものがステーブルコインとされていますが、グローバルでみるとそうではありません。法的通貨だけでなく、特定の資産の価格と連動しているものもステーブルコインとして扱われます。

良く認知されている金融商品で近いものをさせば、金などの貴金属ETFが近い商品となります。ただし、日本の法律上でいれば、金に連動するトークンは暗号資産として定義されています。

預貯金はステーブルコインですべき

本題に戻します。私の考えを先にいうと、外貨預貯金の一部はUSDTやUSDCなどのステーブルコインで持つべきだと考えています。理由は以下2つです。

①金利が高い

米国では金利が上昇しており、ソニー銀行の定期預金の場合3.0~5.1%と高い金利になっておりますが、米国ドルを裏付け資産であるステーブルコインのUSDTを例に挙げると、NEXOの定期預金の金利は16%となっています。法定通貨の定期預金の約3~5倍とかなり大きな差があります。

②リスク

通常、金融機関が破綻したとき1,000万円まで補償される預金保険制度がありますが、外貨預金は当該保険の対象となっていません。そのため、外貨預金自体一定のリスクがあると考えられます。ステーブルコインの定期預金を行う際、長期で健全に運営している取引所を活用することでリスクはかなり低減できるでしょう。

上記から、正しくリスク管理することでステーブルコインでの預貯金は一定程度安全に高利回りで運用することが期待できます。





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