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我が愛しのアウトレイジ上司

こんばんは、shingoです。

職歴を1年ごとに振り替えるシリーズですが、私のキャリアの頂点とも言うべき財政部門配属時期に入りました。

財政部門所属前の健康保険部門所属時に、私の仕事の基礎というか仕事の仕方やスタンスを作ってくれた上司がいます。今回は恩師ともいうべきこの上司について書きたいと思います。

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▼どんな人ですか?

・年齢
出会ったとき(私が2年目のとき)多分50歳くらい。

・見た目  ↓ 超アウトレイジ!ゴメンナサイ

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ここからサングラスを外した感じ。身長高い。
威圧感ハンパない。とてもお役人とは思えない風貌。御免!

・仕事
周りがひくくらいめっちゃ細かい。週刊誌の記者が裏どりは1回がデフォなのに3回くらい重ねるくらい細かい
それでいて住民目線。情報公開、プライバシー、危機管理など最新動向に敏感。かつ、資料はわかりやすさ重視で一発OKが出ることは都会で流れ星を見るくらいの確率
トータルとしてはガチで仕事してます感がハンパない。こちらが心配になるくらいすべてを仕事に全振りしてる。名言↓

「家に帰って思ったんだけどよぉ、あの件は○○○って可能性もあるよなぁ!?」⇐普段からこういう口調

家に帰られても仕事のことを考えていらっしゃいます、はい。

・周囲の評価
仕事の緻密さから、特に仕事にやりがいを求めている若年層の職員からの評判が高かったです。


▼何を学んだのか

アウトレイジ上司に出会うまでの私は、代わりがいくらでもいる普通の職員でした。

学ばせていただいたのは一言で言ってしまうと、仕事の基礎。これに尽きるのですが具体的には、

・仕事に対する姿勢=テキトーにおわらせるな!全力は尽くしたのか!?
・住民目線=住民のためになってるか、住民にきちんと説明できる内容か
・資料の作り方=明朝体11ポイントがずっと続くA4の資料ダメ!動的に!
・事前準備を徹底しとけ=いつも締め切りギリギリの仕事すな!
・自分が住民だったら自分の給料のために税金を払ってもいいと思うか。それくらい良い職員であるか。
・仕事では信頼関係が後々モノを言う

あとは自分の中で気づきみたいのもありました。

「早く帰りたいと思ってるから、仕事に粗さが出るんだよな。」

と。

良いのか悪いのかよくわかりませんが、クオリティを上げるにはもっと相応の時間をかける必要がある。まだ若手の自分には、短時間で高いクオリティの仕事をするのは無理だから時間でカバーしようと。

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その覚悟ができた時期が、自分にとってのターニングポイントであったと振り返っています。持論ですが、一概に我々の仕事は「自分でやれる範囲でやればいい」ものではなく、「住民からOKがいただけるかどうか」という視点で行われるべきです(こういうと周りからストイックすぎるとよく言われますわ)。ターニングポイントを迎える前の私は完全に前者でした。


▼一緒に仕事してみて

求められるレベルがとても高かったので、ツラかったですね(笑)褒められることはほとんどなく、ボロボロに怒られることが多々ありました。

でも、それ以上に今は御恩しかありません
成長させていただいたと思っています。逆に一緒に仕事をすることがなかったらと思うと今が怖くなります


▼一緒に働いたその後

アウトレイジ上司とは3年間ほど一緒に仕事をさせていただきました。仕事上、いろんな波を乗り越えてきましたので、それなりの信頼関係というか殿と武士の忠実な主従関係みたいなものが出来上がっていました。

お互いまったく違う部署になっても、私から相談事に伺うことはありましたし、反対にアウト上司のほうから

「あの件よぉ、何とかできねぇもんかよぉ。」

と言われ、僭越ながらお助け船を出させていただいたこともあります。

大事ですね。こういうの。

私は運良く良い上司に恵まれ、その結果成長することができたと自負しています。それを考えると「上司の存在」というものは私にとってとても大きく、多くのビジネスマンにもそうだと思います。

自分もいつか上司になるときがあったら、その時は

高潔でスキルあふれるいい感じの上司

でありたいと思います。