アートバーゼル香港様子01_2

現役美大生が海外のアートシーンに行って変わった、3つのこと。#アート・バーゼル 編

南国に行きたい、しんぐーです。
私は2019年にほぼ初めての海外渡航でアートシーンを目撃した。
大きくこの2つである。

3月末 アート・バーゼル香港2019
9月  ヴェネチアヴィエンナーレ

変わったこととしては大きく3つだ。
・作品が大きくなった
・問題意識を持った制作をするようになった
・アートのマーケットに興味をもつようになった

世界のアートシーンで活躍する日本のギャラリー・アーティストの作品を目前として、
日本のアーティストが頑張っていることに感動した。


まだまだ勉強中の身でアートシーンについて知らないことも多い。
日本に帰ってから、学校の授業でアートシーンの関係性について改めて知り、
自分が体験したことがようやく少しわかるといったこともしばしばだ。

今回は、アート・バーゼル香港を見て、どうして制作や考え方が変わったのかを整理していく。

アート・バーゼル香港について

・アジア最大のアートフェア
・32カ国から249のギャラリーが出展
・5,000点以上の作品が並ぶ。
(洋画、写真、版画、陶芸、立体作品、インスタレーションなど)

どれくらい大きいかというと、2日間、6時間ずつ見て回っても見切れないほどのブースが立ち並んでいた。
ブースを出すだけで200万円以上のお金がかかるとか。
詳しい様子は美術手帖に特集されていたので、ご覧いただくとわかるだろう。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/19579

きっかけ

私が行こうと決意したきっかけは、大学の授業で取り上げられたことだ。
現代アートの世界最大のフェアがあるよ、香港だからそんなにお金も時間もかからないよとさらっと紹介された。
現代アートの歴史的な流れや今トレンドの現代アート作家の作品が紹介され、
自分はなにを作るべきなんだろう、どんなことを世界に訴えかけられるのだろうということを考え始めた。
百聞は一見にしかずだ、見に行ってみようという運びになった次第だ。

アート・バーゼルを見たことでおきた変化

・作品が大きくなった
大きな作品の方が見る人を世界観に引き込める。
また、単純に描けるものが多い分、伝えられるものが増える。
細部にこだわる面白さも増す。
所有の時代から体験の時代に変わると言われている今日この頃。
インスタレーションやVR、ARがアート界を独占するのも時間の問題かもしれない。
数や量で圧倒するか、画面を大きくするか。
人を引き込む方法はいろいろあるからできることは全部、とりあえず試してみたい。


・問題意識を持って制作に取り組むようになった
ただのお絵かきでは満足できなくなった。
人の心になにか訴えかけ、記憶に残る作品にしたい気持ちが大きくなった。
自分が人間として生命を受け、現代社会に生きている以上、
歴史の流れは否応にも私たちの人生に影響を与えているし、
これからも時代の流れからは逃れることができない。
私にも自分の制作の軸ができた。
時代の流れのほんの一瞬だけでもいいから、誰かの記憶に残る人になりたいものだ。

・ビジネスに興味を持ち始めた
学生の間でも、自分で商品を売っていたり、雑誌に投稿して固定のファンがいたり、
企業とコラボレーションしたりしている人がいる。
自分で生み出せる力があるのだから、私自身もそれを武器に戦ってみたいと思うようになった。
アーティストでビジネスに興味を持つ人は少ない。
無粋だと思う人もいるかもしれない。
でも、今の世の中では稼がないと生きていけないし、お金がなければ作品は作れない。


美術館で見るような作品は大きすぎる金額と『美術館にある』イメージによって、
今の日本人の感覚ではアートを買うという発想に至らない。
また、日本は新しいもの、権威のないものに寛容な国ではない。
ただ、自然に人気になることを待っていられるほど自分に自信はないし、
そんな才能は持ち合わせていない。

とりあえず、自分のできることを今すぐしてみようと思い、『制作』と『発信』をしていこうと決意した。
一年後、私はどのように変化しているのか、今から楽しみでもあり怖くもある。

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