「〇〇君があんなこともできないなんて、もしかしたら私の育成のやり方が悪かったのかもしれない」「あんなに時間をかけて教えたのに辞めてしまいました」

他人の行動に対して、自分の力が及ばなかったことに無力感を感じることがあります。

「何でできないんだ」

「どうしたらわかってくれるんだ」…

頑張って育てた職員が辞めてしまうときは、今まで費やしてきた労力を考えると、力が抜けてしまうことでしょう。

しかし、それはどうすることもできないことであり、決してあなたのせいではありません。

自分はコントロールできるが、他人はコントロールできない

他人の行動は他人が決めるものであり、自分がコントロールできるものではありません。

こんな当たり前のことも、相手よりも強い立場にいる場合、相手をなんとかできると思ってしまいがちです。

それは、部下をなんとかできると思う上司であったり、子供をなんとかできると思う親であったり、パートナーをなんとかできると思う夫や妻であったりします。

「あんな人とお付き合いするのはやめなさい。おまえには幸せになってもらいたいんだ。」

「そんな仕事に就くのはやめなさい。代々継いで来た家業はどうするんだ。」

「散らかすのはやめて。いつまで言えば直してくれるの？」

たとえ、どんな立場の人であれ、その人をコントロールすることはできません。

コントロールできないものをコントロールしようとすると苦しくなります。