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世界ってどれくらい狭いのだろう?

思わぬところで友人や知り合いに遭遇して「世界って狭いねー」って言ったり感じたことありませんか?この時の「世界」とは、実際の世界の広さや働く業界広さを言い表していると思います。

私が青年海外協力隊で働いていた時は、「国際協力分野」の業界に属していました。この業界で働く日本人はそれほど多くありません。ですが、長く働かれている方もいらっしゃいます。
するとアフリカやアジア中南米の地域で広く名を知られるプロフェッショナルがいたり、知り合いの知り合いは別の友人と通じていたりすることもありました。

さて、私がこのテーマを書いてみたいと思ったのは「業界」の狭さではありません。「業界」はホントに狭いと思うので。
実際の世界の広さ、国との距離や人同士の距離はどうでしょうか。

人生最長移動時間…

今まで飛行機で移動した最長時間は30時間超えの南米にあるペルー共和国の首都リマでした。ただ最終目的地はここでは無く、山奥にあるマチュピチュ遺跡と隣国ボリビアのウユニ塩湖でした。マチュピチュへは、さらにここから国内線、電車、バスと乗り継いで行きます。しかも、ただ移動するだけでは目的地に着いた頃には倒れる可能性があります。原因は高山病。マチュピチュがある地域は2500mを超えているので要注意です。私もクスコという途中の世界遺産の街で高所順応の日を作りました。そしてようやくマチュピチュに到着出来たのは日本出発から5日近く経ってたと思います。さすがにこの移動は長かった…。ですが、この移動ほど行った甲斐があったと言えるものはまだ無いです。それほどマチュピチュ遺跡は魅力がありましたね。

このあと行ったボリビアも飛行機を乗り継いで行きます。マチュピチュを経由しているのでもちろん時間は掛かっているのですが、こちらも高所に慣れる期間や場所を経由したほうがいいです。ウユニ塩湖も高地にあるのですが、ボリビアの首都は世界で一番高い所に空港を持っていて、その高さは4000mで富士山を超えています。この国もまた遠い国のひとつですね。

アフリカ大陸…

では、アフリカ大陸はどうでしょうか。
おそらく意識的な距離感は南米と同等で遠いと思われるのではないかと思います。
私が滞在していた南アフリカを例にすると、移動時間は20時間程で、乗り換えはだいたい一回です。これってヨーロッパへ直行便を使わずに移動するのと大きな違いは無いのではないかと思います。乗り換えもドバイやシンガポールなど旅行したことある方には馴染みのあるハブ空港ばかりではないですか?そう思うと意外とアフリカ大陸って近いなーと感じています。

※ケープタウンで見られるケープペンギン

東アフリカ諸国や西アフリカ諸国もヨーロッパなどを経由すると行ける国も多いです。中央アフリカ諸国もケニアや南アなどでもう一度乗り継ぐとたどり着けると思います。

最も距離を感じなくさせているもの。

最後に、一番距離を感じさせないもの。
それは間違いなくインターネットの発達です。

過去の記事にも書いているのですが、私の家族、日本・アメリカ・カナダ・南アフリカとそれぞれバラッバラの国で生活しています。つまり相当な距離や時差が発生しているんです。私が住んでいる南アフリカから一番離れているのはアメリカのハワイです。時差は12時間。
そんな家族とのグループチャットがあります。家族それぞれ生活リズムが崩壊しているのもありますが、いつ連絡しても誰かは起きていて、会話が弾むことがあります。距離も時差も感じないんですよね。

アフリカやアジアで働く協力隊員や日本の友人とのチャットも同様です。家族の様に時差は無視できませんが、距離は無視した活発な会話が出来るのです。日本の友人はアフリカと繋がっていることを少し楽しんでくれたりして、ホントに距離を感じないなと思えます。

アフリカの農村部など通信環境が比較的悪い地域でも、電話は厳しくてもチャットなら何とかできます。日本や先進国では当たり前に使えるものですが、協力隊の経験をしていると「今ってホントにいい時代なんだな」と実感します。感謝している隊員は私だけではないはず。

まとめ

さて、ふと頭に浮かんだ『世界との距離感』について書いてみました。

アフリカに関わるようになり数回往復し、以前は南米やヨーロッパ、オーストラリアと各大陸を旅行したこともありました。
目的地の空港に着いたとき、見てみたかった景色を眺めている時に「遠いところに来たなぁ」と黄昏て、でも「来れるんだよな!」と達成感にも満たされます。

移動に20時間とか30時間以上とか聞くとウンザリするかもしれないですが、寝て過ごしたり映画見たり、ワクワクしていると着いちゃうんですよね。SNSで「とにかく旅をしろ!!」みたいなことを、叫んでいる人がいますけどこういうことを感じているのかなと思います。

インターネットによって、ある距離感はゼロに出来ると思いますが、自分自身が赴いて距離をゼロにすることでも何か満たしてくれます。

ぜひ、踏み出してほしいですね。
南アフリカだったら助けますよ。(笑)

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