労働審判をやってみた。勝った。

理不尽な理由で解雇され、労働審判を申し立てました。結果は、年収1年分以上の解決金で和解となりました。
雇われる側の立場は弱いものです。「日本は正社員の解雇が難しい」とも言われていますが、実際にワンマン社長の勝手な気分とかで、適当な理由をつけて簡単に解雇されたり、パワハラを受けて退職まで追い込まれたり、不本意な形で会社を去る方も少なくないでしょう。
「不当解雇だ、訴えてやる!」と思っても、現実には大変です。弱い立場の個人が会社を相手に対等に戦うことは容易ではありません。まず交渉自体、成り立たないかもしれません。会社は、クビにした元社員が何か言ってきても、対応する義務はありません。「相手にしないで放置しておけばあきらめるだろう。裁判する勇気もないだろう」と、放置されるかもしれません。
それでいいのですか?
 
私の場合は、明らかな不当解雇でした。ただ、いくら不当だと言っても、会社が「解雇です」と言った以上、解雇なんです。「え?でも理由が不当だったら無効だよね?」と思われる方、甘いです!
こちらが何もしなければ、その解雇はそのまま通用してしまうんです。
解雇を通告されたその場でどんなに言い返しても、会社が「解雇です」と言い張ってる以上は、その場では引き下がるしかありません。
ではどうすればいいのか。後日、改めて会社にその解雇が不当だった、会社が悪かったと認めさせるしかない。そうしなければ「解雇」のままなんです。自分で動くしかありません。
どう動くか。その知識を私はまったくもってませんでした。
 
解雇されるまで、「労働審判」という方法があることも知りませんでした。「解決金」というもので決着がつけられることも知りませんでした。
労働基準監督署に相談に行ったり、ネットで情報を探していろいろと勉強して、弁護士相談に行って、「これなら勝てるかもしれない」と自信を持つことができて、労働審判に踏み切りました。
 
ブラック企業で辛い思いをしている方、不当解雇で泣き寝入りしている方に、少しでも参考になればと思い、このnoteに記していこうと思います。
 
個人の特定を避けるため、若干の脚色をしていますが、「労働審判ってこうすればいいのか」、「労働局のあっせんってそういう感じなのか」、「弁護士に依頼するってそういうものか」など、私が経験したことをできるだけ書いていきます。noteは不慣れで読みにくいところがあるかもしれませんがご容赦ください。
1回目の今回は、どんな会社だったか、解雇におわせまでの状況を説明します。
 
まずは、相手方の会社を、クズタレ社とします。(クズ社長だったからな!)社員数は約20名、ワンマンのクズタレ社長1名、3つほど部署があります。8年程勤務していましたが、会社の業績はこの5年ほどでだんだん落ちていって、クズタレ社長は人員削減をにおわせるようになりました。
20××年9月、私は解雇となりました。労働審判で決着がついて解決金が最終まで振込されるまで約6カ月かかりました。
その経緯を説明するのも、あー思い出すとやっぱりムカつく。でも頑張る。
 

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