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違う世界

皆さんご存知の通り、僕は普段休みの日になかなか家の外から出ることがない。
引きこもっては自分の部屋で本を読んでニヤニヤしたり、コーヒーを淹れてニヤニヤしたり、エッセイを書きながらニヤニヤしたりと、兎にも角にも家でニヤニヤしている。

最近は今年の目標である「人と沢山会う」に向けて頑張って友人らしき人をご飯に誘ってみたりしているが、安心してほしい。最初だけだ。
3月頃には誰とも会わなくなっている。
これは毎年そうなのでもはや諦めかけている。
もし、3月頃になっても誰かとご飯に行ってそうな気配を感じたら、多分何かおかしなクスリを始めたと思うので遠慮なく通報してほしい。

ここまでお読みいただいて今日初めて僕のエッセイを読んでみたという方にも僕の引きこもり具合が分かっていただけたと思う。
しかし、今日は僕の引きこもり具合を語る回ではない。

実のところ、どこかでお話したこともあるので知っている方もいるのかもしれないが、僕はとても好奇心が旺盛である。
面白そうと思ったことはやらずにはいられない。
その反面、光の速さで興味も失っていくのでこれからは中途半端・ジロウと呼んでもらっても構わない。

少しばかり話が脱線したが、好奇心旺盛なのでいろんなことに興味が湧く。
では、なぜいつも引きこもっているのか。
好奇心旺盛ならいろんな場所や人と会っている方が刺激があって充実しそうなのに。

結論を先に言ってしまうと、僕の好奇心は読書とラジオによって満たされている。
読書は元々好きだったわけではなく、20歳くらいになって何となく知り合いに本は読んだ方が言われて読み始めたことがきっかけだ。
それまでは学校の朝読書の時間が苦痛で毎回適当に家にある本を持っていって何度も読んでとっくに飽きているのに熱心に読んでいるふりをしていた。

そんな僕がすっかり本に魅了されている。
小説も読むし、ビジネス書も読むし、勉強になるような本も読むし、最近はエッセイにもどっぷりハマっている。
それぞれのジャンルに良さがありどれも捨て切れずに毎回本を買いに行く時はなんとなくジャンルに偏りがないように買うようにしている。
とは言え実際に本屋さんに行くと同じジャンルを沢山買っている時もある。
(本屋さんに行くと気になる本が無限に現れる現象に名前をつけたい。)

本を読んでいると本当に楽しいし、嬉しいし、幸せだ。(ドリカムみたい)

さて、ここらへんで緊急事態が発生した。
何の話をしたかったのか忘れてしまった。

一週間放置していたら思い出した。
そうだ、好奇心旺盛のくせに引きこもっているのはなぜ?みたいな話だった。
そして、本とラジオで満たされているみたいなことだった。はず。
脱線しまくってもはや違う路線になっていた。

本は僕の知らない世界に簡単に連れて行ってくれる。
誰に気を使わずともすごく楽しい世界に連れて行ってくれる。
自分には関係がない世界で起こっている誰かが作った世界がとても楽しい。
自分とは全く違う感性を持った人間を知ることができるのがすごく楽しい。
もちろん、とても辛く悲しく、何日間かボーッとしてしまう世界もあるが。
それはそれですごく貴重な体験をさせてもらったなと思う。
色々な世界を自分の感性という定規で誰にも邪魔されずに想像することができる。
とても贅沢で幸せな空間だと思う。
同じ作品に対して他の人の意見や感想を見るのも好きで、それはそれでまた新しい世界を知ることができる。
同じ作品を読んでこんなにも意見が違うことがあるんだなと人に興味が湧く。

これはもしかしたら映画やドラマなどでも体験できるのかもしれないが、
僕は何となく本が自分に合っているなと思う。
きっと文字でしか読み取ることができないからだ。
その分、人によって解釈が違うから面白いなと思う。
だからなるべく本を読みたい。自分の心地いいと思う解釈をしていたい。
そんな風に思う。

きっと僕は今いる世界と違う体験や経験をしてみたいのだと思う。

そういえばラジオの話をしていなかったことに気がついた。
しかし、めちゃくちゃ長くなってしまったのでラジオのお話はまた今度にでもしておこうかな。

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