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お天気雨の儚さが、背中を押してくれるとき。

こんにちは。桜小路いをりです。

先日、オンラインで注文した本をブックオフのお店に取りに行くべく、お天気雨の中をお散歩しました。

別名、狐の嫁入り。

太陽の光を弾いた雨の雫がキラキラと輝いていて、空から水晶の粒が降ってきているみたいで。
遠くには、はっとするような鮮やかな青空が広がっていて。

幻想的な光景を眺めながら、ちょっとウキウキした気持ちで歩くことができました。

私は、お天気雨や、雨が上がってすぐの晴れが、とても好きです。

水溜まりがキラキラと光っていて。
雨で洗われた建物が眩しくて。
花や葉っぱについた水滴が、宝石みたいに見えて。

すぐに消えてしまう儚い眩しさだからこそ、その一瞬の美しさを、余すことなく記憶に焼き付けておきたい、と思ってしまいます。

思い返してみると、生まれて初めて虹を見たのも、お天気雨の日でした。

虹って、絵本やイラストで見たような、ぱきっと鮮やかで存在感のあるものだと思っていたので、ちょっと拍子抜けした記憶があります。

実際の虹は、空の青さがほんのり透けているような儚さがあって、でも、それがたまらなく綺麗で。
水をたっぷり含ませた水彩絵の具で、すっと描かれたようなあの色を、まだ覚えています。

きっと、あの記憶がやけに鮮烈だから、私は「虹」と聞くと雨の匂いを連想するのだと思います。
雨上がりの湿った空気を、風が吹き飛ばしていくときの感覚も。

ちなみに、お天気雨の中を歩いてブックオフで受け取ってきたのは、三星たまさんの『夜の名前を呼んで』というマンガの2巻目です。
(下記リンクは1巻目)

ピッコマで3巻まで無料で読んでいたのですが、どうしても紙で読みたくて、いま少しずつ集めています。

不安になると「夜」を呼んでしまう体質の少女・ミラと、ミラの治療をする魔法医・レイのほっこり温かい同居生活のお話です。

ミラの病を治す方法は、「自信をもつこと」。
レイや周りの人との交流を通して、ミラは少しずつ、自信をもつことを覚えていきます。

魔法に溢れたファンタジーな世界観、キラキラとした絵がすごく素敵で、その輝きにひと目で魅了されるマンガです。
優しい世界観に癒やされながら、「自信をもつ」という大切なことについても、一緒に教えてくれます。(余談ですが、個人的にアニメ化がいちばん見たい作品です)

こうして書いてみると、私はやっぱりキラキラしたものが好きみたいです。

「輝き」とか「煌めき」とか「光」とか。
私の目に、そんなふうに眩しく映るものを、これからも大切にしていきたいな、と思います。

私が素敵だと思ったこと、その瞬間の感動は、私自身がいちばん大切にしていたいです。
それはきっと、あの日の虹みたいに、束の間のお天気雨みたいに、気をつけていないと、すぐに消えてしまうものだから。

なんて、お気に入りのマンガをせっせと本棚に並べている言い訳かもしれませんが。

毎日を笑顔で、軽やかに渡り歩いていけるなら、それが正解ということにしておきます。

今回お借りした見出し画像は、観覧車と青空の写真です。空の色彩の鮮やかさが眩しくて、即決でした。

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