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新建築データを組み込んだAIチャットボット「Shinkenchiku-DATA」ユーザーガイド

AIチャットボット「Shinkenchiku-DATA」は、「新建築データ」に蓄積された20,000件以上の建築プロジェクトの誌面データから、建築家が執筆した論考や図版のキャプション、データシートなどのテキスト情報を参照し、投げかけられた質問に対して応答するサービスです。本サービスを活用することで、建築にまつわる創造的な対話が可能になります。今回はその使い方の一例をお伝えします。

※ご利用には、ChatGPTの拡張機能を使うための有料プラン「ChatGPT Plus」へ加入しているかつ、新建築データのいずれかのプランを購読している必要があります。

詳細はこちら



まず、下記URLにアクセスしていただくと、ChatGPT内の「Shinkenchiku-DATA」サービスに接続されます。

アクセスできましたら、ページ下部のテキストボックスより、チャットボットへ質問を投げかけてください。文言はなんでも構いません。

1:「Shinkenchiku-DATA」トップページ。下部のテキストボックスから質問を入力する。

そうすると、まずユーザー認証を求められます。チャットボットが発行した認証リンクにアクセスし、新建築データでいずれかのプランを購読していることが確認されれば、準備完了です。一度認証が完了すると、24時間以内であれば再度の認証をすることなく、いつでもチャットボットとの会話を始められます。

認証システムからChatGPTの画面に戻り、「完了しました」と報告すると、投げかけた質問に答えてもらうことができます。ここでは、改めて質問を投げかけてみます。たとえば「近年の超高層ビルのデザイン的な潮流について教えてください」と問いかけると、次のような回答が得られました。

チャットボットが2016年以降の具体的な建築プロジェクトを挙げつつ、質問に回答してくれました。現代的なキーワードと共に、超高層ビルのデザインについて語られましたが、なぜそのような潮流になっているのか、時代的な文脈の中でとらえてみたいと思います。続いて、「あなたの回答を踏まえ、2000年以前から現在まで、その潮流はどのような要因で変化してきたと考えられるか、具体的な社会情勢の変化を交えて述べてください」とお願いしてみます。すると、次のような回答が得られました。

社会の変化に伴って、超高層ビルの変遷が大まかに示されました。とはいえ、何を根拠にそれぞれの時期区分の特徴を示しているのかが不透明なため、さらに追加で質問してみます。「あなたは2010年代の超高層ビルの特徴について、社会的・文化的役割の強調だと提示してくれましたが、その根拠を具体的な事例と共に教えてください」

2010年代には、チャットボットが挙げてくれたふたつの建築以外にも多くの超高層ビルが竣工しており、すべてが一様に同じ特徴を持っているとは言い切れないかもしれませんが、「Shinkenchiku-DATA」という人格を通して見た超高層ビルの変遷と咀嚼すれば、自分なりの考えに昇華することができます。

このように、建築にまつわる問いの多くは、ひとつの答えに留まらないものです。そんな答えのない問いに対して、皆さんも日々、他人との議論を通して自分なりの答えを導かれていることと思います。
私たちは「Shinkenchiku-DATA」を、単なる検索ツールではなく、共に疑問に寄り添い、答えを導くためのパートナーだと考えています。思うような回答が得られなければ、納得がいくまで何度も問いかけ続けてみてください。チャットボットとの問答が、皆様の創造的思考の一助になれば幸いです。

建築におけるAIの活用法は、未だ議論の途上にあります。このチャットボットは、建築への問答を通し、思考を補助するものですが、その活用法はひとつに定まるものではありません。
ぜひ、皆様なりの使い方でチャットボットを活用いただき、ご意見をお寄せいただきたく思います。

※ AIの回答には、完全性、正確性、最新性、有用性等の保証はありません。詳細はこちらをご確認ください。


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