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キノコを育てる 菌床栽培

何について、詳しいか
何について、きわめたいか

何について興味を持つか
面白そうっと思えるか

キノコ栽培について興味を持ったnoteです。

こんな方はぜひ続きをどうぞ。
・キノコ栽培に興味がある
・キノコが好き
・DIY好き
・菌床栽培を始めたい

きのこ栽培の種類

・原木栽培

概要

原木(いわゆる丸太)を使う

樹木を扱いやすい大きさに切り(原木)、そこに菌を植え付け、林またはハウス内(日除けや湿度を保つのが目的で簡易なもの)で栽培したもの。主に春・秋に出荷。

長所と短所

長所
・天然物に近い環境で栽培するため、
「原木」から作ったというブランド的価値がでる

短所
・虫や害菌、環境汚染(大気・雨水)の影響を受ける
・収量や品質が天候に大きく左右される
・山間部での栽培は重労働になり、後継者が少ない

https://j-shiitake.com/genboku_kinsho/

原木栽培での育て方については、こちらをぜひ。

・菌床栽培

概要

おが粉と米ぬかを混ぜた「培地(ばいち)」を使う

樹木を粉状に粉砕したもの(オガクズ)に、米ぬかやフスマ(麦のぬか)と水を加え、成形したもの(菌床)に菌を植え付け、ハウス内(湿度・温度管理ができる施設)で栽培したもの。年間を通して出荷できる。

長所と短所

長所
・短期間で栽培できる
・完全無農薬栽培が可能
・施設内の衛生管理によって高い安全性が得られる
・年間を通じて供給できる
・山でなくても栽培できる、利便性
・トレーサビリティが良い
 材料、生産、加工(乾燥)、流通の経路を的確に把握できる

短所
・難しい
・「原木栽培」よりも味・香りが劣ると一般に言われる
・設備投資・維持にお金がかかる

https://kinokokumiai.or.jp/kinoko/grow/

育つキノコ

菌床栽培、原木栽培で育つキノコのリストです。

■菌床

  • ヤナギマツタケ

  • ヤマブシタケ

  • ムキタケ

  • ブナハリタケ

  • シイタケ

  • ナメコ

  • エノキタケ

  • クリタケ

  • アラゲキクラゲ

  • ヒラタケ

  • マッシュルーム(つくりたけ)

・ヒラタケ

・アラゲキクラゲ

■原木

シイタケ
ナメコ
エノキタケ
クリタケ
ヒラタケ
タモギタケ
マンネンタケ

ヒラタケ

菌床栽培をやってみる

1.材料をあつめる

ガラス瓶、栓
おが粉 広葉樹、針葉樹
 近所の製材所など、あれば。
米ぬか
 コイン精米所でもらえることも

 飲めるもの。
おが粉種菌
 種菌メーカーから購入できる。
 1000円+送料くらい850ml種菌1本から、500ml瓶40本に接種可能
培地を混ぜる容器
 たらい、ボールなど
ガスコンロ
圧力鍋
金属スプーン 大きめが吉
消毒用アルコール 薬局などで
脱脂綿 薬局などで

・種菌

種菌の販売・入手についてはこちらをぜひ。

・米ぬか


・ガスコンロ

タフまる。オリーブ色。

・圧力鍋

スタイリッシュな電気圧力鍋。
(こんなにスタイリッシュでなくても、普通の家にある圧力鍋でOK)


・スプーン

・消毒用アルコール


・脱脂綿


2.培地の調製とビン詰め

おが粉と米ぬかをカップで量って3:1の割合でボールに入れ,水を少しずつ加えながらよく混ぜて培地を作る。

水の量は、培地を手で強く握った時に指の間からわずかにしみ出る程度にする。
できた培地は、ガラスビンの底を床に軽くたたきつけながらビン口いっぱいまで詰め、上面を押し込み平らにする。
箸などで種菌を入れるための孔をビン底まで開けて、ビン口はきれいに拭き取って栓をする。ビンに付属のキャップを使う場合は、殺菌後キャップが開けやすいように少しゆるめに閉める。
紙栓の場合は、クラフト紙を適当な大きさに切り、2枚重ねて輪ゴムで留める。

3.殺菌と冷却

圧力鍋の使用法は、取扱説明書に従う。
鍋に中敷きと水を入れ、培地の入ったビンを入れる。
空だきにならないように注意しながら、圧力がかかった状態で30分以上加熱。
火を止め、素手で触れることができる温度になったら、ビンを鍋から取り出す。
涼しい場所に翌日まで置き、培地を20℃位に冷ます。

4.種菌の植え付け(接種)

接種(せっしゅ)は本来無菌的に行うもの。
家庭で接種を行う場合、ガスコンロ近くで作業を行い、火による上昇気流を利用して、培地の入ったビン内に空気中の菌が落ちるのを防ぐ。
雑菌が入らないように手早く行う。

ガスコンロ周辺、手、スプーン、種菌ビンをアルコールで拭いて消毒する。
アルコールは引火しやすいので、取り扱いに注意。
ガスコンロを点火して、スプーンや種菌ビンの口を軽く焼いて、さらに滅菌。
種菌の入っているビンの口が上を向かないように斜めに持って、種菌の上部を3cm 程度の深さまで削り取って捨てる。
次にスプーンで種菌を細かく砕いて、培地に開けた孔に落とす。
表面にもまいて、素早く栓をする。

5.培養

直射日光の当たらない20℃前後の清潔な場所で、白い菌糸が培地全体に蔓延するまで置いておく。
蔓延するには、湿度が保たれるようにするのが良い。

6.発生処理(菌かき、注水)

菌糸が蔓延したら、菌床表面を清潔なスプーンで,数mm掻き取る。
表面が乾燥している場合は、もう少し深く掻き取って湿った面を出す。その上に、水道水を張って、30分ほど菌床に吸水させた後、余分な水を捨てる。
水を張った容器にビンを並べ、湿らせた新聞紙で覆って湿度を保つ。
少し低めの温度(15℃位)に置いて、きのこの発生を待つ。家庭では、浴室が向いている?
約1か月後くらいで、きのこを収穫(摘み取り)できる。

キットでキノコ栽培

キットなら、思い立ったらすぐ始められる。

シイタケ 栽培キット

原木

・シイタケ


菌床

・しいたけ



・しめじ

・マッシュルーム ホワイト


・マッシュルーム ブラウン

・キクラゲ


参考

おうちでキノコ栽培の情報を仕入れる。

1)図解・よくわかるきのこ栽培

(財)日本きのこセンター編,家の光協会,1-262(1985)


2)家庭で楽しむきのこ栽培

日本特用林産振興会、1-21(2003)


3)部屋で楽しむ きのこリウムの世界

4) 菌根の世界: 菌と植物のきってもきれない関係

何について、詳しいか
何について、きわめたいか

何について興味を持つか
面白そうっと思えるか

最後まで、読んでいただき、感謝です(ペコリ)

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#菌床栽培
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