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まちと接する 大道芸の種をまく

4月に開催するイベントのために、ポスターを持って、まちを歩く。

この時間が、とても好きで、この時間があるから当日で感じることが、特別なものになる。

もちろん、「とても好き」とサクッと割り切れる時間でもないのだけれども。
生業と呼ぶには覚束ないし、時間もかかる。やるべきことが詰まっている時には、時間の捻出も大変だ。そもそも社交的とは言い難いぼくには、一軒ずつ挨拶にまわることは、実はちょっとハードルが高い。

だから、「今日は挨拶にまわるぞ!」
と思ったその日のはじめは、ちょっと腰が重かったりするのだけれども、いざまわり始めると、少しずつ心軽やかになって、イベントへのモチベーションが高まっていたりする。

看板にポスターを貼っていると、近所のお年寄りが声をかけてくれたりする。
「昔は、この辺もねぇ、とても賑やかだったのよ。・・・」
「今度は、4/14にやるんだね!」
「賑やかなのはいいよ!」

今日は、ネガティブな声はなかったけれども、
「〇〇はダメだからな」
みたいな声を聞くこともある。これは貴重な意見で、足を運ぶからこそわかる課題。ありがたい。

文字通り足を使って現地で得られる空気感は、イベントを育てて行く上で貴重な肥料だ。


ぼくは、その場所にしっかりと根を張った「大道芸」の場所・時間をつくりたいな、と思う。

その場所で生活するひとに愛されて、支えられて、一緒につくる「大道芸」。
芸人は、それに対して、芸で応える。幸せな場所。

大道芸人たちはそれぞれ場所場所を流れるひとたちではあるけれども、
そんなひとたちを迎え入れてくれる土地の文化としての「大道芸」。

その土壌があって、初めて「大道芸フェスティバル」が生まれると思うし、
いつか「大道芸フェスティバル」を開きたいな、と思う。


ポスターを持ってまちを歩く一歩一歩は、そんな未来へ向けた一歩一歩で、だからとても励まされる。

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