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22. 【日常編】人間の脳が備える不思議な機能 〜ヒーリング・グリッド錯視〜

Buongiorno a tutti!

今日も花粉症に悩まされている金澤です!

突然ですが、僕は雑学やらうんちくやらを調べるのが結構好きでして、以前ちらっと「ゆる言語学ラジオ」の話もしたのですが、人生で必ずしも必要ではない知識をたくさん吸収しています!
なのでYouTubeやPodcast、本やラジオなどを見たり聞いたり読んだりすることが多いです。
そんな中で今回は、人間の目の不思議についてお話ししようと思います。

・ヒーリング・グリッド錯視

皆さんはこの不思議な方眼を知っていますか?

まずはこの真ん中がきれいに整列されている方眼をじっと見つめてみてください。
するとだんだん、端の歪んでいる方眼がきちんとした方眼に見えてきませんか?

これはユトレヒト大学の金井良太氏が2005年に発表した論文の中で発表したものなのですが、整列した方眼を見つめるうちに、脳が「真ん中の方眼が整列しているのだから、きっと周りの方眼もきれいにならんでいるのだろう」と錯覚して、周辺の視野に映るぐちゃぐちゃの方眼を勝手にきれいに見えるようにしてしまうのです。

・負荷を軽減するための人体の不思議

このように脳や五感には、人間が生きやすくするためのさまざまな機能があります。
実際にはそう見えないものや聞こえていない言葉を、学習能力を駆使して自分の知っているものや理解できるものに変換してしまうのです。

これは脳の負担を減らすために備わっている能力らしいのですが、そう考えると人間の脳ってめちゃくちゃ勝手なことをしていますよね。。
しかも悲しいことに、それに気づかないまま僕たちは生きているので、知らず知らずのうちに勝手なバイアスや色眼鏡を通して物事を認識しまい、良し悪しを判断してしまいます。

・バイアスがかかっていることをメタ認知する

特に現代ではSNSの発達により、個々人が情報の発信源になり、n=1の情報をあたかも世論のように流布することができてしまいます
私たちが受け取る情報はどこが情報源なのか(文責がはっきりしているのか)、発信者が情報を曲解して流していないか(これは故意の場合も上記のような無意識のバイアスの場合もありますが)など、1つの事象を調べるにしても注意が必要です。
皆さんが受け取っている情報は実はぐちゃぐちゃに崩れた方眼かもしれません。

・あなたは情報を鵜呑みにしていませんか?

これからはそれらの情報を正しく受け取るのに役立つ知識・教養を各個人が身につけ、情報の取捨選択をしていかなくてはいけません。
ロシアのウクライナ侵攻はどうやって起きたのか、コロナウィルスの発生や拡大はどこかの国の陰謀なのか、あの芸能人のゴシップは本当なのか、友人が話している悪口や陰口は正しい情報なのか。などなど

それらを解決する武器、リベラルアーツについてはまた別の機会に。

今回は偶然見つけたヒーリング・グリッド錯視から思った人間の不思議について、最近思っていることを書いてみました。
リベラルアーツについてはみなさんもぜひ一度調べていただければと思います!
僕の記事が出るのはもう少しかかりそうなので。

それではまた!
Grazie mille e alla prossima volta!

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