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Bottle Conditioning.

Wavy〜ラベルデザイン/kill the kettle


3rdbarrelbreweryのラインナップに”Wavy”というsaison -セゾン -というスタイルがあります。
ベルギー発祥のビールで、農作業後に飲まれたり、採れたてのフルーツを漬けて熟成して作ったり、スパイスを使用したものまでとても幅広い面白いビールスタイル。

当時は、ステンレスタンクを使用したビールを造ることは中々難しく、BottleConditionという瓶内二次発酵で炭酸を付けるという製法を用いていた。日本では禁止だが海外では、ホームブルーという自家醸造が合法でありその家庭によって、ハウスビールが存在していた。

また、そのビールを皆んなで飲み比べて、意見を交換し合い海外のホームブルーのレベルが上がっていたことも面白いカルチャー

ボトルコンディションの歴史はこのくらいにしておいて、僕たちもこの製法を用いて造っています。完成したらセゾンを一本一本丁寧に詰め寝かしてあげて炭酸を付けていく
季節によって炭酸の付き方も変わるわけでそこも読み取らなければならない。そこが面白い!
ボトルコンディションならではの楽しみ方を今回お伝えします

熟成タンクに移送するセゾン
一本一本丁寧に手詰め

ボトルの中には、酵母菌と糖分を投入し瓶内発酵が進み炭酸が付きます
酵母が食べる糖分であれば様々な糖を使用する人も多いです
きめ細かい泡が特徴で食中酒にとてもぴったりで大瓶なので特別な日に飲まれる方が多いです
作業はかなり手間暇がありますが、完成を待つ楽しさがある製法なんです

発酵温度帯の管理がとても大事で夏と冬で詰めた時にも寝かせる温度を調整する必要があります
いったら人間と一緒の温度帯で動くわけです
それにより糖分の量を調整し炭酸具合を見ます

ケグ(生ビール)のセゾンも勿論美味しいですが、ボトルコンディション製法はより生ビールとは違った味わいが楽しめるので是非飲んでもらいたいです

セゾン酵母特有のエステル香をより発揮し、澄んだフルーティーなアロマで飲み心地も良く
中華料理なんかにも凄く合いますよ

3rdの店頭でもたまにWavyをみんなで注いで飲んでもらうこともあります
何か特別な気持ちだったり、ハッピーな時に飲んでもらいたいのがこのビールかもしれない

先日もボトルコンディション詰めたのでどう仕上がるかとても楽しみです
どうぞ皆さん見かけた際は手に取ってみてください

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