人と向き合うとは何か
「人と向き合いましょう」
「ちゃんと相手に向き合いましょう」
それってどういうことなんだろうと思って考えてみました。
人に向き合うであげられる例と言えば、
相手が思っていることを受け止めてあげる
自分が思っていることを素直に話す
とかがそれに近いのかなと思います。
こういう例を見た時に、人に向き合うということで大事にされているのは「お互いの本当の気持ちを素直にぶつけること」なのかなぁと思います。
それが相手に対して誠実な態度で、あるべき姿勢だから、という感じでしょうか。
でもそれって本当にそうなのか。
人の関係のあり方は、素直なコミュニケーションでお互いの気持ちをぶつけ合えばいいのか。
人と人の関係は、必ずしも全部開示すればいいわけではなくて。
適切に自分を開示することがお互いに信頼度を高めていく上では必要だし、相手の価値観を受け入れる上では必要だが、すべての人との関係性でそうした価値観をさらけ出す行為が絶対いいかと言われるとそうでもない。
例えば、価値観を全てさらけ出すことはともすれば価値観の押し付けになってしまったり。
価値観を伝えることで、相手から反発を受けたり拒絶されたり。
急に開示し過ぎれば、相手に対して逆に不信感や不快感を与えてしまったり。
結局、相手との距離感の問題なんだろうなと思うんですよね。
きっと相手とは価値観をお互いに受け入れた上で、お互いに譲歩しつつ、適切な関係性を見つけていくことが理想ではあって、それをする上で互いの信頼や価値観理解のためにお互いが素直に開示をすることって必要なのかなって思うんです。
ただいきなり開示をすればいいわけではなくて、開示するまでの信頼関係構築や、徐々に開示をしてくことなど、距離感とタイミングが人との関係では重要で。
だから、難しいんですよね。人と近しくなるのって。
その距離の取り方や詰め方が上手い人が、人と仲良くなるのが上手い人なんだろうなって思います。
だから人と向き合うことが何かと言われれば、「お互いの素直な気持ちや価値観を伝える/受け入れること」で、それはお互いの距離感や信頼度に応じて徐々に行われていくものであると僕は思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?