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LOVE IS BLIND JAPANを見ました

ラブイズブラインドジャパンを見ました。

Netflixで配信されている「恋は盲目」という言葉にかけた恋愛リアリティショーです。参加者の男女がお互いの外見が見えない状態で会話をし、その中で結婚したいと思った相手にプロポーズをしてOKなら初めて対面できるというルール。MCに藤井隆と板谷由夏を迎えた豪華な番組でした。

エピソード11のうち、初めの4エピソードぐらいまではPODSと呼ばれる、相手の顔が見えない部屋で男女が1対1で会話をします。話していく中で年齢や職業、趣味、人生観、結婚観などが明らかになっていきます。

色んな意味で序盤がキツいですが、ラストに向けて尻上がりで面白くなっていきます。最初の数話を見て離れてしまった方、エピソード6くらいまでは流し見で良いので、ぜひラストまで見てみてください。見てよかったなと思うシーンがいくつかあると思います。

ここから、内容に触れつつ感想を書いてみます。


序盤のPODSの中での会話は、見てて少し疲れるような感じがありました。表情やボディランゲージを使えないコミュニケーションなので「笑っている」を伝えるために笑い声が大きかったり、自分を大きく見せようとしたり、という過剰なコミュニケーションが多かったからかな、と見終わって思いました。
人生観や結婚観を語る中で、自身の権利を主張しすぎる参加者がいたり、夫婦はこうあるべきという信念めいた意見があったりで、そういうズレた部分を自分のパートナーとツッコミながら見る分には問題ないのですが、一人で見るときっと大変だっただろうなと思います。

もちろん、参加者のSNSへ攻撃的なコメントをしたり、番組内での発言を酷評するのは絶対ダメです。個人の考え方であって、他人でしかない視聴者にそれらを非難する権利は全くありません

無事にプロポーズが成功して男女はようやく初対面を迎えます。想像していた外見とは違う姿に落ち込む参加者がいたり、好みの外見で喜ぶ参加者がいたり。恋愛における外見の重要性に改めて気がつくシーンでした。カップルになり、PODSから出られたあたりで面白くなっていきます。

ラブイズブラインドの良かった点は、カップルのストーリーを丁寧に見せたところでした。

印象的だったのはミサキとカオリのカップル。「悩んでも答えが出ないことには悩まない」と言い切る肝の据わったポジティブさが魅力的なミサキ。明るくて気楽で、こんなふうに生きられたら楽だろうな、と思って見ていました。そしてきっとカオリもそういうところに惹かれていた、と思うのですが、同棲生活の中で二人の間に溝ができていきます。カオリにはネガティブな経験があり、そのことをミサキに話しても「終わったことだし、自分の中でそうやって(人に話せるほどに)整理ができているんだったらええやん」と返します。ミサキの視点から言えば、相談は解決策を模索する手法で、ある程度自己完結しているカオリの話にこれ以上言えることがないと判断したのだと思います。一方、カオリの視点から言えば、これからパートナーになるかもしれない相手に覚悟を持って自己開示をしたのに、それに対して「終わった話やし、ええやん」と言われてしまえば話が終わってしまいます。
視聴者として勝手な意見を言えば、カオリがミサキから聞きたかったのは、ただの相槌だったのだろうと思います。「そうだったんや、大変やな」「それで、今はどうなん」「そうやって乗り越えられたってすごいな」こうやって会話のキャッチボールをする中で、きっとカオリの中でもっと話したかったことが溢れ出てきたんじゃないか。むしろその核心の部分を話したかったのではないでしょうか。

どっちの気持ちも分かります。だから視聴者として、もどかしい気持ちになりました。どちらか一方を悪者に描かないインタビューが丁寧で、とても感情移入して見れました。

リョウタロウとアヤノの年の差カップルにも感情移入して見てました。自分からどれだけボールを投げても返ってこないと懇々と話すリョウタロウに対して、アヤノの「(何かを諭す時)リョウタロウさんは上司と部下みたいに話すから嫌だ」という言葉にショックを受けました。私も全く同じことを妻に言われたことがあったからです。一緒に見てた妻は「第三者の視点見てたら分かるでしょ」と勝ち誇り、私は大いに反省しました。自分の主張が正しいと思い込んでる時、理詰めで話してしまうんですよね、反省です。
こういう自分では気がつけない欠点をズバッと言ってくれる存在は、きっと自分の人生には重要で、だからこそリョウタロウとアヤノカップルには期待していたのですが、残念でした。でも二人ともきっと幸せになれると思います。

他の恋愛リアリティーショーと違って、1人対多人数ではなく、1人対1人のコミュニケーションに終始したのが良かったですね。そのおかげで男女の惹かれ合う部分やすれ違う部分が分かりやすく見れました。人数が増えるほど、視点が増えて複雑になってしまいますからね。


他にも見てて共感できるシーンがたくさんあって、見終わってからすごくお勧めしたくなりました。早くも次回作が楽しみです。

次回作では、NON STYLE井上のような、外見はさえないが話が上手で優しいタイプや美人/イケメンだが人見知りタイプなどさまざまな人を見てみたいです。

あとは金持ちすぎてお金目当ての人しか寄ってこない、とか、イケメン/美女すぎて内面を見られることがない、とか、自分なりに悩みを抱えた人が増えると面白いかなと思います。

今回のシーズンで、出演者にかなり配慮された演出であることがわかったので、次回もきっと素敵な人がたくさん集まるんだろうな、と思っています。楽しみにしてます!


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