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たびたびたびにでる

9月21日(木)よるから24日(日)まで、3泊4日の旅に出た。
とてもたのしかった。

7月から、土曜日にちかくのカルチャーである太極拳教室に通い始めた。
その先生の指導法がすごくよくて、言うこともあれこれ納得すること多し。
そのうちのひとつが、
「日常から脱出することは大事。この教室もプチ脱出だけど、足りない。みなさん、旅行にでかけましょう」

そうだそうだ!

旅は日常からの脱出、あたしの非日常と誰かの日常が触れ合う場。
どこか遠くに行ってリフレッシュ。
その土地の空気を吸い、その土地にしかないものを見つけるのがたのしい。

お仕着せの旅は嫌いだし、知らないひとと団体行動も嫌いだから
旅はいつも自分が興味を持ったところへ、自分が好きなように計画して基本ひとりで出かける。

あれこれ考えて組み立てて隙のないように作り上げる仕事から離れる
そこからじぶんを解放するための旅なのだから、
大体の日程、宿、したいことを決めてあとは行き当たりばったり、予定も柔軟に変更。

そんな旅を重ねてきて、失敗もしてそれから学んで次の旅に生かす。
いや、旅だけでなく人生経験にも生かしている。

日本全国が平板になったと嘆くむきもあるけれど
いやいやどうして、それぞれの土地の特色もまだまだ残っているし
その土地でないとありつけないもの、
よいものだけれど都会へ販路をひらいていくことなく
地元でしか出会えないものがたくさんある。

というわけで、こんかいは毎年豊岡の永楽館歌舞伎を観に行ってる仲間と豊岡で合流。コロナで3年、休みだったのがようやく再開とのことで。

それのお知らせが数か月前にきて、そのための宿とチケットの手配をしてくれる幹事さんから連絡があるのだけれど、連絡がきたときに「ついでに有休とって前乗りしないか?」と思いついたのサ。

そんなこと思ってるときに、新聞で丹後くろまつ号を含む旅情報の広告をみかけた。旅情報の広告はいろいろ参考にさせてもらってるのだ。

そこでくろまつ号のことを調べて、自分の旅程を考え組み立てて福知山~天橋立のモーニング提供号を選択。Web予約したら、3か月前なので好きな席がとれたため、一番前を予約。豊岡ではいつも行っている割烹の店を予約。

福知山には京都から2時間ほど。10:08福知山発に間に合うっちゃ間に合うよう出られるけれど、前日に福知山入りして朝のんびりできるほうが、精神的にもいいかも。当日京都から行くと、天橋立のあとまた2時間ちかくかけて豊岡に行くことになるから、その日電車に乗りっぱなしで疲れそうだし。と、1週間ほど前に意を決して福知山の宿を予約。

そうして日が近づくにつれ、それぞれの日の服装も天気予報を毎日みながら計画。仕事の様子をみていると、どうも暇そうなので、無為に過ごすより有休とってはやめに行ったれと、15時で退勤して帰宅、準備して出発、さあ旅のはじまり。

Day0: 福知山入り
Day1: 丹後くろまつ号、福知山~天橋立 天橋立~豊岡
Day2: 豊岡~出石、永楽館歌舞伎 豊岡カバンストリート
Day3: 豊岡演劇祭「私はかもめ」観劇 城崎外湯めぐり

たのしかった~!!!

Day0の、福知山のホテルに落ち着いた瞬間に解放感!

「あああ、わたしは解放感に飢えていた!」
こんな狭い部屋でも、誰にも邪魔されないというのがとてつもない幸せ。

夫は優しくて協力的なひとで、とても穏やかに過ごせているけれども
わたしという人間は、ほんとにひとりが好きなのだなあと。
それに8月は上の子と孫、9月は下の子が滞在して
いろいろと歓待、それはそれで楽しかったし、よろこんでもらえてよかったけれど
このひとりの自由の尊さよ!

なにをどの順番でしても、どんな格好しても大丈夫!
誰も文句言わないし批判しない、なにも。

仕事でも、神経すり減らして疲れてたからなあ。

この4日間で、たっぷり自己解放しました。

Day1 天橋立
丹後くろまつ号、一度は乗ってみたかった豪華列車に乗れて満足。
提供された食事やスイーツも美味しかった。
途中、大江山駅で停車。大雨だったので駅舎から出て行かなかったけれど
ひとりで駅にある売店でお土産爆買い。今回の旅のお土産はここで仕入れた。鬼瓦せんべいがとても美味しかったよ。

地元のお店のものだというベーグル、とても美味しかった!

天橋立はあいにくの雨だったので、いろいろ予定変更。
ここで自分の決断を褒めたたえたのが、駅前でビニール傘を買ったこと。

駅に着いたときは小雨だったので持っていた折り畳み傘で十分かなと思ったけれど、なんだか不安だったので3回くらい行きつ戻りつした結果、駅前のお店で売っていたビニール傘を買った。直後、雨がひどくなったので折りたたみ傘だったら全然用をなさなかっただろう。

雨がひどいので当初考えていた対岸へ自転車で行ってそちらの山をケーブルカーで行くという計画を断念して、駅裏の山にケーブルカーでのぼる。
ケーブルカーかリフトかどちらか選べたのだけれど
「高所恐怖症ぎみだし、こんな雨のなか、誰がリフトのるのか」
と思っていたけれど、ケーブルカーで昇っていると
こないだ行った熱海とちがってなだらかで、山肌のぼる程度なので「リフトいいのでは?」チャレンジャーのわたしとしては、リフトだろ。と思い、ケーブルカーは待ち時間も長いうえに人もたくさん並んでるし、雨の中、さびれた遊技場なんてなんもたのしくないし、ぐるっと一周だけしてリフト乗り場へ。

雨にけぶる山頂遊技場

ラッキーにも、わたしが乗ることには雨はだいぶ弱くなっていたので
るんるんリフト。のぼるより、おりるほうが断然いいよな!わ~いわ~い、と気分アゲアゲ。下からやってきたお兄ちゃんたちも
「リフト乗らないなんてナンセンスやな!」
とか言ってはしゃいでいる。うん、わたしもにっこり。

山肌をすべりおりるかのごとし

雨がだいぶ弱くなっていたので、徒歩で50分ほどかけて対岸へ。
ひとりてくてく、たのしかった。
対岸の寺と山が有名らしかったが、豊岡にいく電車の時間が限られているのでそこは行かずにフェリーで駅側に戻り、電車に乗って豊岡へ。

ホテルにチェックインしてカバンストリートに行くと、タッチの差で閉店してた。ショック。あるお店で、内田樹さん出演のイベントやってた。

その後、予約していたいつもの店へ。
いつも通り、おいしかった。
そのあと、演劇祭のためフード出店している市役所前などを散策。
「だいもん」で蕎麦を食べてホテルに戻り、寝る。

お造りの盛り合わせ。最高においしかった。
サメ皮でわさびおろすのむずかしい。
そばはざる派です。十割。

Day2: 豊岡~出石、永楽館歌舞伎 豊岡カバンストリート
車で来る仲間は直接出石に行くので、電車でやってきたひとりとバス停で会ってバスで出石、永楽館へ。歌舞伎あと、出石をすこし歩いて楽々鶴さんでトートバッグとお酒など購入。豊岡に戻り、カバンストリートでがつがつと買い物して、夜はいつもの店でいつもの仲間と。たまにはなら仲間ともたのし。いい方々だし。

永楽館。関西最古の芝居小屋だとか。
内側に酒の瓶入れるポケットのある優れモノ
前日閉店後に目をつけてたMaison DeftとApartment、それからいつも小物を買ってるAtelier Nuuの

Day3: 豊岡演劇祭「私はかもめ」観劇 城崎外湯めぐり
ちょうど豊岡演劇祭もやっているのだからと、一週間ほど前に情報しらべ、自分が行けて興味のあるイベントを探した結果、平田オリザとフランスのひとが共同でやるという「私はかもめ」を観ることに。仲間のうちのひとりと一緒に、一番前のかぶりつき席で観劇。いろいろ思うことあり、おもしろかった。それにしてもやっぱり、日本人て小柄だな、と思った。

平田オリザ大学

観劇仲間とバイバイと別れ、ひとり城崎にむかう。
ホテルで荷物を送ったので身軽だ。
いつもの店で海鮮丼食べたのだけれど、豊岡の割烹のお造りが美味しすぎたので全然おいしく感じなかった。その後、あちこちのお店をのぞいてタオルを買い、まずは大好きな「鴻の湯」に行く。今年も庭にはった蜘蛛の巣を見ながらお湯につかれたので満足だったが、露天風呂にいた女性2人連れ…ライターらしかったのだが、そのうちのひとりがいかにも気取った、じぶんたちが知性のイケてる代表みたいなしゃべりをしているのでウンザリしてしまった。そこで早々に出て、お気に入りの「御所の湯」と、城崎外湯巡りでニューがそこだったので親鳥のように思っている「まんだら湯」へ。壺湯がちょうど空いていたので浸れて満足。自分の体力的にここまでだと感じたので、外湯制覇は欲張らないことにする。たまたま行きついた城崎文芸館の足湯、誰もいなかったのでしめしめとのんびり足をつけて、駅に行き、電車に乗って京都に帰ってきた。

はずれにある、ひなびた感があるのが大好きな鴻の湯
勝手に原点、まんだら湯
意外に穴場の城崎文芸館の足湯

好きに計画して満足のゆくまで単独行動、たのしい旅を満喫してすっかりリフレッシュして戻ってきました。

つぎはどこに行こうかな。

じつはもう、決めている。

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