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5月23日 クラハ座談会まとめ

谷津矢車氏と杉山大二郎氏がモデレーターをしておられるclubhouse の作家トーク部屋に呼んでいただいた。レジュメはあったのだけど、すぐに脱線してとりとめもないおしゃべりになってしまう。

それでも、自分の来し方や作品について訊かれたり、感想やご意見を聞くと、今まで自覚していなかった気づきを得る。

いろいろお話したけど、印象に残ったのは創作における篠原の性癖と、それを培った背景について。

とりあえずツイッターに置いた覚書

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自身の読書歴や、接してきた文化が、現在の作風や性癖を形作っているらしいので、今でもはっきりと内容を思い出せる/好きな作品を並べてみました。太字は号泣したり、何度も読み返したり、あるいは長期にわたって沼った作品。

小学生時代

テレビ 人形劇 「南総里見八犬伝」「三国志」

テレビ「ウルトラマン〜ウルトラマンエース」「仮面ライダー1~3」「キカイダー」、大河ドラマ「黄金の日々」

アニメ「原始少年リュウ」「はじめ人間ギャートルズ」「ムーミン」「ハウス名作劇場ー母を尋ねて三千里」「デビルマン」「海のトリトン」「マジンガーZ」「グレンダイザー」「ガッチャマン」「ヤッターマン」

小説「西遊記」

中学〜高校時代

小説 「俺たちに明日はない」太陽の子(灰谷健次郎著)」「ふたりのイーダ」「ドラゴンになった青年」「南総里見八犬伝(現代語訳)」「汚れた英雄」「新八犬伝」「闇の公子」「惑乱の公子」「死の王」「熱夢の女王」「タマスターラー」「妖魔の戯れ」「アダルト・ウルフガイシリーズ」「少年ウルフガイシリーズ」「悪霊の女王」「ダーティー・ペア・シリーズ」「クラッシャー・ジョー・シリーズ」「炎環」「北条政子」「この世をば」「茜さす」「歴史を騒がせた女たち」「悪霊列伝」「美貌の女帝」「平家物語の女性たち」「隼別王子の叛乱」「ウは宇宙船のウ」「ヴァンパイアハンターD」「ノースウェスト・スミス・シリーズ」「こころ」「人間失格」「鼻・羅生門・芋粥」「蜘蛛の糸・杜子春」「斜陽」「嵐が丘」「ジェーン・エア」「変身(カフカ)」「デューン・砂の惑星」

漫画「エロイカより愛を込めて」「銀河鉄道999」「キャプテンハーロック」「はみだしっ子」「大宇宙の魔女」「ファントム無頼」「エリア88」「デビルマン」「トーマの心臓」「ポーの一族」「ファラオの墓」「風と木の詩」「テラ-地球へ」「日出処の天子」「ウは宇宙船のウ・霧笛」「スター・レッド」「エル・アルコン-鷹-」「アル・カサル-城-」「百億の昼と千億の夜」「酔夢」「訪問者」

アニメ 「宇宙戦艦ヤマト」

映画「トップガン」「愛と青春の旅立ち」「戦国自衛隊」

高校卒業以降

「序の舞」「エルリックサーガ全6巻、外伝等」「公子コルムシリーズ」「エターナルチャンピオン」「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」「創竜伝」「グインサーガ」「魔界水滸伝」「三国志演義」「三国志」各種「ムーミンシリーズ全6巻」「アヴァロンの霧全4冊」「百億の昼と千億の夜」「長江落日賦」「アルジャーノンに花束を」「風濤」「敦煌」「沈黙」「海と毒薬」

漫画 「イティハーサ」「僕の地球を守って」「銀の三角」

アニメ 「スタジオジブリ作品群」

映画「バック・トゥ・フューチャー1,2,3」「ジュラシック・パーク」「ターミネータ-」「プラトゥーン」「敦煌」「スター・ウォーズ」

ニュージーランド移住以降

「ハリーポッターシリーズ」「ダレンシャン」「バーティミアス・シリーズ」「空色勾玉」「Nobody, Nowhere」「Long War Series, Killer of Men (2010), Marathon (2011), Poseidon's Spear (2012), The Great King (2014)」「Warrior of Rome, Fire in the East, King of Kings (2009), Lion of the Sun (Penguin, 2010)」「The importance of being Earnest」「Pride and prejudice」「Anabasis」「Cyropaedia」「The Queen’s Fool」「The Virgin’s Lover」「Earth’s Children The Clan of the Cave Bear〜The Shelter of Stone」「The Eagle of Ninth」

ドラマ 「BBC: Pride and prejudice」「Rome」「Lucifer」「ハレイシオ・ホーンブロアー・シリーズ」「Last Kingdom」「Walking with Dinasours」

映画 「スパイダーマン1、、3」「サイダーハウスルール」「ブリジット・ジョーンズの日記1、2、3」「Kingdom of Heaven」「Troy」「The Lord of the Rings Trilogy」「Death(Brad Pitt):死神」「マトリックス1,2,3」「パイレーツ・オブ・カリビアン1~4」

アニメ「蟲師」

作家デビュー以降(同期前後以降に刊行された作品を除く)

小説 「鹿鼎記」「十二国記(五冊くらい?」「タタール人の砂漠」「バルタザールの遍歴」「孤鷹の天」「夢も定かに」「蒼天の昴全4巻」「千古の森」「革命前夜」「百万年の船」「高岳親王漂流記」

漫画「あおによしそれもよし」「応天の門」「乙嫁物語」「最遊記外伝」

好きな作家(デビュー以降に交流のある作家を除く)

マリオン・ジマー・ブラッドリー、マイケル・ムアコック、クリスチャン・キャメロン、タニス・リー、永井路子、田中芳樹、澤田瞳子、乾石智子、沢村凛、萩尾望都、陳舜臣

神話・古典関連(執筆にかかわる資料を除く)

ギリシア神話、古事記、出雲風土記、北欧神話、インド神話、エジプト神話、ケルト神話、「歴史(ヘロドトス)」「円卓の騎士」

現在はまっているもの

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師」原作小説「魔道祖師」

つれづれ

ざっと思い出せるのはこれくらいなものですね。篠原の作風や性癖に影響を与えた作品は他にもあるかもしれません。思い出せたら、備忘録として追加していきます。

交流のある作家さんや、最近刊行された書籍を除外しているのは、数が膨大になるからです。最近の読書録は別に残しているので、興味のある方はそちらを参照してください。

結婚してからは、DVDがお手頃価格になったりレンタルで手に入りやすくなったり、またネットが普及したりで、映画やドラマはほぼ毎週、毎日見るような暮らしが手に入りましたが、そのせいか感動したり感銘を受けた映画は、ちょっと思いだしきれないですね。

日本の小説については、1996年から2013年まで、ほとんど手に取ることがありませんでした。だから、デビュー当時は編集者と話していても、そのあたりのトレンドがさっぱりわからなくて焦りました。さいわい、自分の好きなジャンルは歴史やファンタジーなので、舞台を現代にすることにこだわる必要がなかったのは助かりました。

こうして記憶の海馬で今も自己主張する作品たちを眺めていると、谷津さんのおっしゃった「篠さんはダークヒーローが性癖」という指摘は核心を突いていると思います。

破滅型/周囲巻き込み型のサイコパスな、うんと突き抜けたダークヒーローの物語を、いつか書いてみたいです。




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