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GWに上高地から蝶ヶ岳のぼって槍・穂高連峰の絶景見てきた

しのジャッキーです。いつも、ビジネス系の投稿ばかりですが、2年ぶりくらいで登山の記事でも書いてみようと思います。GW最終日だし。

2年前(2021年)には、以下、南八ヶ岳でテン泊縦走にチャレンジしたときの記事を書きました。実は去年(2022年)は夏休みに木曽駒ケ岳にいったのですが、いろいろあってかけてませんでした。年に1-2回くらいしか登山に行かない(本当は4,5回くらい行きたいんですけどねー)私ですが、今回は、北アルプスにチャレンジしてまいりました。

目的地は上高地

2023年のGWは、5/1,2を休めて9連休となり、前半は私だけお休みということで、家族の了解も得られたので、憧れの上高地に行かせてもらうことにしました。我が家はワンちゃんがいるのですが、上高地は生態系への影響を考慮してペットは入れないんですよね。

3年前に、以下の雑誌を買って、ぺらぺら眺めつつ、なかなか行けなかった上高地。一番行きたいのは涸沢なのですが、それは紅葉の季節に行きたいので、別の目的地を考えます。

いつものあるぺん号

ソロ登山に行くときは、いつもあるぺん登山バスを利用しています。夜中に移動して、早朝に目的地についてすぐ登山を開始できるので、すごい時間を有効活用できます。

そもそも今回の登山は、1週間前に思い立ったので、いける空きのバスがあるのか不安だったのですが、上高地だと蝶ヶ岳か、焼岳か。無難にいくなら焼岳と思いつつ、山小屋泊つきのプランがある蝶ヶ岳を選びました。

だって、穂高・槍ヶ岳の眺望をみたい!

ということで、プランは確定です

山行プラン:2泊3日 蝶ヶ岳山小屋泊

4/29(土)の夜10時、東京(竹橋)出発
4/30(日)の朝5:40 上高地 着 →昼過ぎ 蝶ヶ岳 (山小屋宿泊)
5/1(月) 6時前には蝶ヶ岳 出発~午前中に上高地まで下山~上高地散策~16時 バス出発~20時過ぎ新宿着~帰宅

天気予報は最悪。装備を整えよ

しかし、考えが甘かった。隙間時間を使って、調べるにつけ、考えが甘かった。そもそも、GWの北アルプスは雪。そこに来て、登山日の午前中がピンポイントで荒天

以下、山小屋のページも見ながら、「うぅーむ」これは自分の能力で処せるのだろうか・・・?と不安になりました。

蝶ヶ岳ヒュッテHP、2023年4月25日のお知らせ、より

天気予報とにらめっこを毎日して。いつも登山に適さない「C」の予報。。。

まぁ、もういって、やばかったら、上高地周辺の散策をして、帰ってくればいいか。宿はなんとかなるだろう、と。でも、ちゃんと必要な装備はそろえていこうと腹をくくり、モンベルへ。

レインウェアは、10数年前に屋久島に行くときにかったミズノのベルグテックってやつだったのですが、これを機にいいのを買おうと思い、ストームクルーザーを購入!ベルグテックは、長時間の山行で降られ続けると結構蒸れるのと、ザックの肩の部分とか滲みてる感じがありました(汗がそこに集中しちゃったのかもしれませんが)。

あとは、雪道対策として、軽アイゼンも準備しました

先に書いちゃいますが、これらは、本当に買ってよかったです。特にアイゼンはなかったら山行不能だったと思います。あとは、手袋も防水の手袋必須です。手がかじかみます。

いざ出発(4/30往路)

結果からいうと、往路は半分以上の間、雨に降られましたが、ストームクルーザーのお陰で、蒸れることも少なく、山頂までいくことができました。以下、YAMAPの情報です。

いやぁ、、、5時間超えるとほんとしんどい(苦笑)

上高地から徳澤園というキャンプ場までは平たんな道をひたすら歩きます。ここは、山道でもないので、傘をさしてひたすら1時間半

本来は、エメラルドブルーの梓川も泥色。。。

徳澤園(7:14)

徳澤園にはテントがちらほら

雪登場(8:48)

いよいよ、登山道に入って、しばらくすると雪登場

ときどき、足がずぼっと雪道にはまります

いやぁ。だからハイカットの登山靴とスパッツが必要なのか、と実感しました。何度かズボっといったときに、どうやら靴の中に雪が侵入し、かなりじめっとしてしまいました。。。

あとは、雪山で困ったのは、登山道をロストしやすい、ということでした。YAMAPアプリで、こまめに登山道から外れてないかチェックしながら言ってましたが、何度も外れては戻りを繰り返し、それでも体力が奪われました。

あとバッテリーの減りも寒さで早いので要注意です。モバイルバッテリー、私はAnker PowerCore Fusion 10000を持っていきました。山小屋でコンセントなくても余裕です!

そろそろ頂上という手前に登場する妖精の池なるもの。このころにや雨もやんでおりました。登山口から雪道を4時間。疲労困憊です。

絶望の山頂付近(12:37)

そろそろ、山頂か!とおもったら心折れそうになったのがここ。

「え、どっちいったらええの?」と思った瞬間でした。よくよく、マップをみつつ、前に見える山の向こうが山頂とわかり、よく足元みて、前の人達の足跡をトレース。

つ、ついに見えた北アルプスの眺望!!!

ここまで、上高地のバスターミナルから7時間、眺望という眺望がなかったので、めちゃめちゃ元気が出る瞬間です。

ついに山頂(13:00)

ということで、先ほどの心が折れそうになった真っ白の雪から周りこんで蝶ヶ岳山頂からの眺望と2ショットです。親指の上のほうにあるとんがりが槍ヶ岳、頭の上が穂高連峰。いやぁ、最高としか言えない。

お泊りする蝶ヶ岳ヒュッテ(山小屋)。裏には常念山脈が連なっていくが、そこまで足を運ぶ元気はない(苦笑)

山小屋の夕食は早く、17時半です。ごはん、みそ汁お替り自由で、大変おいしくいただきました。

最高の夕日(18:28)

そして、18時半日没です。

あぁ、もう、マジやばい。語彙が足りない

午前中の雨が嘘のような山並みと夕日です。

さて、山の消灯は20時です。それまでの間は、お湯を沸かして置いたり、山小屋の中のストーブで靴・靴下を乾かしながら、ビールをちびちびしてました。テント泊じゃないと、これが楽ですね。

なんか、受付で、「テント泊はじめてなんですが、どこがいいですかねー」といっている単独登山女子がいらっしゃって、風速20m近くの予報だけ大丈夫かな、と心配になりましたが、翌朝も見かけたので安心しました。すごいなー。

いざ下山(5/1)

いやー、正直寒かった。ホッカイロ忘れたのが痛かった。寝袋はモンベルの#5って最低使用温度4度ってやつ。山小屋とは言え、外は氷点下になるので、甘かったです。

ベースレイヤーにフリース、ダウン着て、山小屋についていたブランケットをかけて寝袋入ってたんだけど寒かったなー。ボトルにお湯を入れて簡易ゆたんぽをするという手もあったのですが、寝袋から出るのも面倒で。まぁ、そこまでするほどでもなかったということかな。インナーシュラフや、エアーマットレスとかほしくなる(物欲は止まらない)

山小屋の部屋はこんな感じです。本来は2人での相部屋ですが、そこまでこんでなかったので一人でつかえて快適でした。

朝食つきでした(5時半)!ありがたい。

下山スタート(6:03)

下山は6時間弱でした。途中、明神池によったりもしてます。とにかく、長塀山のコースは長いのがつらいな、と下山でより強く実感しました。往路は雨と初の雪山で必死だったんだなー、といい経験になりました。

バイバイ蝶ヶ岳!次来るときは、横尾コースからチャレンジします!!

往路で心が折れかけたところ。このあたりで雷鳥を見ましたが、写真を撮るまえに飛び立ってしまいました。でもラッキーでした!

登山道は、ほぼカチカチで、軽アイゼンを買ってきて本当に良かった。

下山の写真は割愛します。

だー!前日の泥水の梓川が本領を発揮しています。
このエメラルドブルー!これだよ、これー!!

ニホンザルがめっちゃいます。

立ち寄り「明神橋」(10:23)

せっかくなので、疲れてはいるのですが、明神池に足を延ばすべく、明神橋へ。目の前の明神岳のとんがりがかっこいい。

明神池(10:30)

入場料500円で入れる明神池へ

老夫婦の方に2ショットを撮りますよ、といって、私も撮ってもらう。写真では写せない、きれいな緑のグラデーションでした。

ここは疲れてたけど、立ち寄ってよかったです。すごい癒されました。そして、癒しは景色だけではありません。

嘉門次小屋(10:45)

ずっと重い荷物をしょってますので、お疲れです。愛読書の「山と食欲と私」の第4巻36話で、主人公の鮎美ちゃんが、涸沢からの下山で立ち寄る嘉門次小屋で一休みです。

鮎美ちゃんは岩魚の塩焼き定食でしたが、私はおでんとざるそばをいただきました。いやー、おいしかった!!元気でた。

河童橋(11:49)

やー、体感的にはすごい長い下山でしたが、河童橋までやってきまshちあ。天気が回復したおかげで梓川のエメラルドグリーンが目の保養です。域は、白黒映画の世界か、という感じで泥水でしたから、劇的ビフォー・アフターな気分です。

河童橋
河童橋から望む穂高

上高地散策

帰りのバスは16時。2,3時間ありますので、上高地バスターミナルで荷物をあずけて身軽になって大正池に行こうと思います。

手荷物預かり所でひと悶着(?)

が、なぜか、荷物預けるところで、海外の方と窓口の方がもめている。。。どうやら預けていた荷物を取りに来たが、サイズの規定にご機嫌斜めの様子。

サイズがS,M,L,特大みたいな感じになっていて、Mで預けたが、自分のバッグのサイズはSなのに、Mの値段を払わされた。しかも、料金のプランの説明がどこにも掲示されていない。さらに、不服がある場合に、申し立てをする連絡先の情報も掲示されていない。これは、UKでは違法だ!

とかなり感情的に。。。窓口の人もわからない英語の中で、イライラして声を荒げる感じになっている。。。やばいな、、、と介入。最終的には、サービス運営会社の連絡先をお伝えすることでしぶしぶ納得いただいた感じになった。

いま思い返すと、きっとあの旅行者の方は、値切りたかったわけではなくて、日本のサービスレベルの向上のために提言がしたかった、とそういうことだったのかなぁ、と思いました。たしかに日本って過剰サービスがあったり、サービス内容があいまいで海外の方には困惑するシーンが多いんだろうなー、などと思った一幕でした。

大正池

上高地バスターミナルから、大正池へは1時間弱くらいで行けます。散策路が整備されていて、いい感じです。

大正池は、左側に見える焼岳が昭和初期に噴火した際に、梓川がせき止められてできた池だそうな。今度は、夏にでも、家族で焼岳にもチャレンジしたいなー。

おわりに

お仕事では、総合電機/IT企業の経営企画、新事業戦略企画をしています。最近のテーマは環境。中でも、ネイチャーポジティブ(生物多様性の喪失の解決)に関心が高いです。

登山は、まさに、自然・生態系が提供してくれている文化サービスというものを享受していることにほかなりません。自然の美しさを感じることが今後もかない続けるようにしたいですね。

2022年12月には、生物多様性のCOP15で気候変動におけるパリ協定に値するといわれる昆明・モントリオール生物多様性枠組の採択、2023年3月末、日本では、これに連動して、10年ちょっとぶりで生物多様性国家戦略が改訂され、2023年9月末には、企業への情報開示のフレームワークをTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)がリリースする予定となっています。

ネイチャーポジティブに関する最新の情報は、2023年4月14日に発刊された以下の書籍が非常に勉強になりました。

ネイチャーポジティブ、生物多様性に関連する記事はこちらをご参照ください。

登山などアウトドア関係の記録記事は、以下のマガジンに集めています。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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