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帰りの新幹線 名古屋から東京まで

遠くに住んでいる年下の友人と、伊勢志摩旅行に行ってきた。
特急で名古屋まで一緒に帰り、空港に向かう友人と駅構内で別れて、新幹線に乗った。

3日間ずっと喋ってばかりいたので、急に一人になったのが心細く、でもなんとなくほっとしたような気もする。

夫との旅行は車がほとんどで、成人してから新幹線に乗ったのは一人旅ばかりなので、一人で新幹線に乗って窓の外を見ているとなんとなく落ち着く。

電車移動や宿という、一人だと暇を持て余しがちな時間に人と喋ることができる旅行は新鮮で楽しく、だいぶはしゃぎすぎてしまったような気がする。旅行前に立てた、「べらべら自分ばかり喋りすぎない」という目標は、どうも守れなかったようだ。

いろいろな体験をし、いろいろな話をしたばかりなので、何から書いたらいいのかわからないけれど、いま一番印象に残っているのは、最後の特急電車の中で話した内容のひとつ。

「会うと楽しいけど、小さな価値観や認識のズレでストレスが溜まる友達っているよね」という話をした。

私の場合、少し距離を置こうかと悩んでいる友達が二人いる。
一人は、一緒にいるときにしょっちゅう誰かとLINEをしていることと、金銭感覚が合わないことがいつもストレスになる。
もう一人は、LINEの返信が異様に遅い。
雑談なら構わないが、次に会う約束を決めるやり取りなのに、一往復するのに10日かかったりする。付き合いきれない。

私が、「でも会うと楽しいんですよね」と言うと、友人は、
「誰とでも楽しく過ごすことはできますからね」
と言った。

目から鱗だった。たしかに、私は初対面の人とでも、なんなら店員さんとでも楽しく話すことができる。それならば、話していて楽しいというだけでは友人関係を続ける理由にはならないのだ。

ストレスを我慢してでも(もしくは改善するよう相手に説得を試みてでも)付き合いたいと思うような他の要因がなければ、友人関係なんて続かないのだ。
だって、その人以外にストレスなく付き合える友人がいるなら、そちらに時間やお金を使う方が余程有意義ではないか。というか、関わってストレスが溜まるような相手など、関わらずに一人で過ごした方がいい。

というわけで、私は前述の二人とはなるべく関わらない方向になりそうである。お土産も渡さない。旅行のこと話してないし。

人間関係って本当に面倒くさくて、学生の頃は好きでもない相手と毎日顔付き合わせないといけなくて面倒だし(それは社会人も同じか)、大人になったらなったで、遊ぶのにいちいち金がかかるし休みも合わせないといけないし面倒くさい。
よっぽど会いたい相手じゃないと、連絡取って予定合わせて交通費と食費だのなんだのかけて会う手間に見合わない。

まあ何が言いたいかというと、二泊三日の旅行に二人で行って、なんのストレスも感じずに過ごせて本当に幸せだな、私はこの友人が大好きだな、会えてよかったなということ。

ありがとう。

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