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読書記録『成瀬は天下を取りに行く』② (読んだあとの多幸感がエゲツナイ!)

昨日の続きです。今年の本屋大賞小説『成瀬は天下を取りに行く』があまりにも素晴らしくて。



読んでいる途中何度も声を出して笑ったのと、読んでいる途中何度か一度本を閉じて、そして本を抱きしめました。(気持ち悪い)


とにかくそれくらい自分の心に突き刺さりました。



なにが最高かって、なんといっても主人公成瀬のキャラ。


成瀬は勉強もスポーツもお絵描きも、とにかく優秀な女子。優秀ゆえに周りから孤立しがち。
無表情で独特な喋り方をし、「わたしは200歳まで生きる」など常に謎の大きな目標をたくさん掲げています。


世間からずれている、いや世間とか関係なく自分の道を突き進む彼女に、色んな人が影響を受けていきます。

成瀬と接することで、ちょっとだけ人生がよい方向に進んだり、そうでなくても悩みがちょっとだけふっきれたりする登場人物が描かれます。


読んだあと、ものすごく幸せな、清々しい気持ちになりました。



読んだあとの一番の感想は、「自分の人生に集中している人は、ちゃんと忙しい」です。


成瀬は世間からずれていようが、他人に何と思われようが、常に大きな目標を掲げて自分の人生に集中しています。

自分の人生に集中している人は、世間に合わせようとしたり、他人の目を気にしたりするほど暇じゃないんだなと。



ゴールデンウイーク、全国民に読んでほしい素晴らしい一冊です。

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