《映画感想》『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら』
公開してすぐぐらいに劇場で見て、涙した作品です。
舞台は戦争のあった昭和時代。そんな時代にタイムスリップしてしまった百合。彼女が恋に落ちてしまったのは、もうまもなく出撃してしまう特攻隊員。
恋愛も今の時代とは全く異なります。だからこそ生み出される愛情。仲間との友情。など、様々な感情が交差します。
彰を演じた水上さん。この作品の前にヤンキー映画でもある「OUT」の撮影をし、そこからの減量で10キロ程身体を絞ったそうです。
また、彰の役は寡黙であるためセリフ数はあまり多くはありませんが、残酷な戦争や理不尽な世の中、そして特攻隊員という絶望の中でも未来に対する希望を捨てないで諦めない姿。そして、目で訴えかける演技がほんとに魅力的に感じました。
この作品は先日行われた日本アカデミーにて、主演を務めた福原遥さんが新人賞。水上恒司さんが優秀主演男優賞。松坂慶子さんが、優秀助演女優賞。伊藤健太郎さんが優秀助演男優賞。監督である成田洋一さんが優秀監督賞。また、優秀脚本賞、優秀編集賞、優秀録音賞を受賞されました
見ようと思っても、戦争物はなかなか手を出しにくいそんな方でも、見ることができるそんな作品だと思いました
彰が百合に告げた言葉で印象に残った言葉があります。
それは、
「戦争がある時代に生まれてしまったけど、将来の子供たちには好きな勉強をして、好きな仕事をして、好きな人と結婚して素敵な日常を過ごしてほしい。」
というこの言葉。何かを守るために自分の命を差し出した人、それが正しいのかなんてわからないが、このような考えをもししてくれている人たちがいたからこそ、私たちはいまこのように過ごせているのだなと改めて感じました。
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