12月18日午後3時 バイオスクリーブハウスに着くと、雪だった
僕と妻は基本的に晴れカップルで、旅行に行くと、いつも暖かくて天気がいい。
今回も12月18日朝9時半にJFK空港に着陸したときは快晴で、ゴキゲンだった。
空港の近くに住んでいる日本人ご夫妻(ご主人と仕事仲間だった)とランチをして、いざイーストハンプトンに向かって走り出したあたりから、だんだん雲行きが怪しくなり、バイオスクリーブハウスは雪の出迎えをしてくれた。
そういえば、去年4月に、『道元を読み解く』を献本した永平寺に、ご挨拶に伺ったときま雪だった。
僕が『道元を読み解く』を書いたのは、荒川修作について伝えたかつたからなのだが、奇しくもどちらも雪でお迎えしてくれたことになる。
これはどういうことか。道元も、荒川修作も、正しい取り扱いを受けていないからではないだろうか。
このバイオスクリーブハウスも、我々が到着してから一週間になるのに、アメリカ人は誰一人として姿をみせない。
荒川の遺産を管理しているプロフェッサーグループのアンドリューも、少なくとも我々の前に姿を見せてくれない。大掃除していることは知っているのだから、誰か他にも荒川ファンが、手伝いに来てくれてもよさそうなのに、誰も来ない。
そして、決定的に悲しいことは、中に入れてもらえないこと。
また、ドアから覗き込むと、中では、荒川の作ったテーブルを板で封して、その上に丸テーブルと椅子が置かれている。誰がこんなことをしたのだろう。
キッチンの周りには、ベニヤ板で囲いがしていて、興ざめ。
作品が置かれている状況が、雪景色に結びついたのだろうか。
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