「独裁者その後」は悲惨なことになる

ロシアは、権力維持に都合の悪い人間を簡単に殺してしまう(と思われる)。プーチン大統領健在の間はそれでも機能するだろうけど、プーチン氏もいずれは老い、いなくなる。そのとき、ロシアは大混乱するだろう。

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https://www.jiji.com/sp/article?k=2024021700209&g=int

絶対的権力者は、自分の地位を脅かしかねない人間を排除する。それによって権力を維持するのだけど、それを続けると後継者が育たない。芸能界の話だけど、ジャニーズを支配し続けたシャニー氏がいなくなった途端、蜂の巣つついたような大騒動に発展するのも、権利者が強すぎたがゆえの出来事と思う。

権利者は、自分が生きてる間のことは考えるけど、その後のことを考えていない。だから後に残された人たちが大変な迷惑を被ることになる。正直、今、旧ジャニーズに所属する人たちは被害者側の人たちが多いだろう。しかし権力者が生きている間に声を上げなかったことで、加害者側とカウントされる。

ロシアで権力者に近い人たちは恐らく、「いや、逆らったら殺されるし」と思って従っている人が多いのではないか。その視点で考えると、彼らも被害者。しかし権力者に逆らわないことで、命令に従うことで、加害者としても振る舞うことになる。そしてプーチン氏がいなくなった未来は。

ジャニーズと同じようにガタガタになってしまうだろう。後継者はいないし、中枢にいる人たちは「被害者」ではなく「加害者」とみなされることだろう。彼らを支配者として国民は認められなくなるなるだろう。その結果、国が機能しなくなってしまう。独裁者のその後は、だいたい悲惨なことになる。

あまりに強い権力者がいると、その人物がいなくなった途端に大変なことになる。その時ロシアはどうするのだろうか。プーチン氏は、自分の後のことは考えていないだろう。しかし残される人たちは考えなければならない。プーチンももう若くない。さて、どうなるのか?どうするのか?

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