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下関まちリノベセミナーに参加しました!

noteを執筆するのも久しぶりですが、今日はどうしてもテキストに残しておきたくて。

2023年8月4日(金) 17:30〜19:30 ARCH豊前田 で開催された「下関まちリノベ セミナー」に参加しました。

司会が、下関市まちづくり構想検討委員会豊北地域(滝部エリア)リノベーションまちづくり でお世話になりまくり、すっかりカブれてしまっている らいおん建築事務所 の 嶋田 洋平さんと知って、コレは間違いなく面白い! と確信し、仕事を早退して参加しました。

講師は 埼玉県草加市で シェアアトリエつなぐば を立ち上げ、運営している松村 美乃里さんです。

講演開始直前の "みのりん" こと 松村美乃里 さん

みのりんさんは 静岡出身 で、縁もゆかりもない 埼玉県草加市 に移住し、地方移住者あるある と言えるような孤独や辛さを数々体験されながらも、それらを乗り越えて(共存して?)、活動を続けてこられています。

結論から言って、今回のセミナー、マジで参加してよかった。
わたしが今まちづくりに取り組んでいることと、大学院で学んでいることが、感性の導くままに活動してきた みのりんさん の軌跡や想いとリンクしまくってて、バチーン!と背中を叩かれた感覚でした。

以下、セミナー中に iPhoneでメモを取った記録です。
本当はちゃんと整理した方がいいんでしょうけど、まずはフレッシュさ重視でほとんど手を加えずにシェアしたいと思います。

メモの公表について、みのりんさんの許可はいただいています。

プロローグ

みのりんさん 草加市移住
不妊→引きこもり→出産→活動的に

  • マイホーム購入

  • 娘が生まれて価値観が変わった

娘に、生まれたまちに誇りを持ってもらいたい

まちを愛せるようなまちづくりをしたい

月3万円ビジネス …「3ビズ」

  • 好きなことを活かして社会に貢献… などの言葉の魅力

  • 藤村靖之MR提唱

  • 田舎暮らしを志す若者向け(ハードル高め)

  • 矢口真紀MS … 3ビズを女性向けにアレンジ

仕事を構成する要素
・内容 ・働き方 ・仕事観

3ビズとは … 仕事の"メガネ"をかけかえる ところ

稼ぎが多ければ多いほどいいもの?
・稼ぐために長く働く → 悪循環時間を失う

これまで … 競争型、依存型、非持続型社会
3ビズ … 共生型、自立型、持続型社会

世界幸福度ランキング

日本62位 ← "メガネ"が合ってないのでは?

  • 給料が上がらない = 恥ずかしい?

  • 収入が低い人は価値がない?

メガネをかけかえる

  • 収入を得るため → 充実感を得るため

  • やりたくないことをやる → やりたいことをやる etc.

子育て世代女性の4大不安要素

  • お金

  • 場所 オフィス構えるほどではない

  • 時間 子どもの発熱etc.

  • 勇気

3ビズで みのりん があみ出したビジネス 「どこでもゴヤ
※ヨーロッパのマルシェ的な、簡易でオシャレな屋台

欲しかったもの …「つながり
男性…企業を紹介してほしいetc.
女性…コミュニティのつながり的なもの

リノベーションスクール

  • 想いの共有 = 同志

つなぐば家守舎

DIO」= Do It Ourselvs
ほしい暮らしは "私たち" でつくる

シェアアトリエつなぐば

  • 契約前日に火災で消失

  • ようやく見つけた物件…越谷との境目、草加の端っこ

  • どこにでもある2階建アパート

  • 目の前にシンボルツリーが3本ある公園の前

  • 駅徒歩20分より、公園目の前の方がお母さん方にはベター

  • 大家さんの想いとシンクロ

入居者さがし

  • 先に入居者募集して、つなぐば作りに活かす(シェアキッチン etc.)

  • アパートのリノベーションもDIO

  • 解体・断念・レスキュー・左官

  • 「プロセスを共有する」

1F キッチン、カフェ、クラスルーム、畳の小上がりあり
2F ギャラリー、美容室… (進めながらリノベ)

オープンから半年

家守舎3人のうちひとり脱退
・利用者と家守舎の意見の食い違い
・ビジネス (口約束⇔契約 etc.)
→頑張る姿を見せるしかない
→夏の夜のつなぐBar
 利用者のみんなで夏祭りを企画、終わった瞬間 これまでにない一体感

以降…

  • スイーツDAY

  • 映画上映会

  • 綿花からの糸紡ぎ

No ルール No マニュアル

つなぎば の構成要素
・面倒くさい 50%
・みんなのやさしさ 30%
・想い  6〜7%
・やる気 6〜7%
・戦略 6〜7%

Noルール ⇔ 共通認識

「つなぐば らしさ」
好き・嫌いを言語化、リスト化
 嫌い:「先のとんがった靴

メンバー紹介

第1〜3世代、3ビズメンバー・「じゃない」メンバー

じゅんちゃんちの曲げわっぱ弁当

 月に2回しかやらない
 曲げわっぱに詰めることが好き
 発展して曲げわっぱのポップアップストアを開始

和ごころ本舗

 コレと絞らず「和」を感じることを
 投げ銭でお抹茶振る舞う … 赤字
認知されると、七五三の着付けの依頼がきたりし始めた

飲食も映像もマルチクリエイター「池田英樹」

男性もいる(子育てしながら働くことに理解のある方なら誰でもOK)

spa &nail CORUJA

つなぐば写真館

 和ごころ本舗+カメラマン+コルジャ

つなぐば編集室 -イッテン-

 必要に応じてタッグを組む
 ローカルヒーローの発掘

メンバーの分類

ライトにつなぐば⇔どっぷりつなぐば
3ビズ出身⇔じゃないメンバー

つなぐば 木に例えると

  • 根 家守舎

  • 幹 パートナー 月3万円を超えた仕事

  • 枝 セミパートナー 運営まではしない

  • 葉 サポーター スポット利用

地域のリソースを使う

活動を継続していたら、公園とつなぐばの間の垣根がカットされ、公園とつながった

嬉しかったSNS投稿

「家から徒歩圏内の普通の公園が「わざわざ遊びに行く場所」になっているのが不思議で、だけどとっても嬉しい。つなぐば が八幡町に来てくれたことが私の人生を豊かにしてくれている」

最初はじぶんのわがままから
じぶんごと = 地域に求められること になっていく

大家さん

「コミュニティを持続する条件は、外の人間を迎えること。つなぐばを迎えたことで、地域のコミュニティの場所になる」

大家さん 3ビズに参加、つなぐばの隣で「みのりば」を始めた

新型コロナで休止

  • 看板を作る

  • シェア畑を作る

  • 軒先テイクアウト販売→売り上げ過去トップを記録

  ↑コロナ禍「誰かと話したい」が出かけるきっかけに

  • 日常にあるマーケット(月2回)

  • 日常に根づいた暮らし(手拭い体操etc.)

もっと公園とつながった!
 ヨガ教室等、活動が拡大

コロナ禍:子どもの不登校が増えた

→おとなもこどもも楽しい場所
 ・おやじたちも楽しくなってる
 ・楽しんでいる大人の背中を見せる

「3ビズ」

  • バトンを継いだ

  • 仲間がいると心強い

  • 仲間 ≠ 友だちでもない、ビジネスパートナーでもない

ターバンを作っているメンバー
・メンバーがみんな買ってつけてる
 「この人から買いたい」お金の使い方が変わる
・経済循環 消費行動ではなく投資行動

そうかリノベーションまちづくり協議会

  • 若い人たちの頑張りを応援してくれる

  • 草加市 産業振興課 リノベ係

まちのことも わたしごと

ワクワクしなくなった時
絶対にやめるな!
小さくても続けて

松村美乃里 発表スライドより

↑「やめる選択肢はない」

3年間でイメージ図が実現した

・3年目から拡大
さいかちどブンコ
  読んで欲しい本をお金を出して置く→読みたい人は無料で借りる
みのりば
惣菜テイクアウト
放課後おやつ3じ
元・学童支援員…つなぐばの「ごはん係」になっている
etc.

さいかちどブンコ

  • 本屋さんがなくなった

  • やりたいメンバーがいた

  • 高校生が勉強する場所がない

想いをつなげる
日常につなげる
ブンカ(文化・分化)につなげる

大家さん

・元ケアマネ
 自分は "そういう施設" のお世話になりたくない

子供の幸福度ランキング

日本 精神的幸福度 37位
   肉体的健康度  1位

「社会的処方」

さいかちど不動産スタート

  • 地域を一緒に楽しむ

  • DIY賃貸

境界線のデザイン

  • わたし」と「まち」の境界線をまたぐのは容易ではない(真っ白な境界線だと見ることすらできない)

  • つなぐば がドーナツのように境界線をぼかす+可視化

  • つなぐば は レンタルスペース(占有)ではない、シェアスペース(共有)

グッドデザイン賞2021受賞

  • 一人一人の暮らしがまちをつくっている

草加市生まれ・育ちのアーティストさんの結婚式

  • メンバーの美容師、アーティスト、料理人などの力で手作り

  • ビジネスとしてするには大変。顔の見える仲間のためなら頑張れる

【Q&A】

・図書館の図書の管理

 → 基本的にはアプリを使用
  苦手な人には昔ながらの「図書カード」

・つなぐば利用の契約書はあるか

 → 長いものはないけど、簡単にはある
 質問者は、契約書とは利用者・所有者双方を守るものと解釈。トラブルが起きたらどう対処するのか?
 → トラブルは起きない(賃貸契約ではない。基本的に価値観の同じひとが集っているから話し合いで解決できる)

・リフキンの「限界費用ゼロ社会」などの理論に基づいた活動?感覚によるもの?

感覚によるもの
 = シェアリング・エコノミーの生活は、現代の人間の感覚に合っていることの証左

・つなぐばでの収入だけで生活している人はどのぐらいいるのか?

→ 男性にはフリーランスの方が多くて、収入源のひとつがつなぐばという人もいる
 女性で、夫の収入でも生活できるが、スキルを活かした仕事をしているパターンもあり

・DIYって大変でないのか?

 → DIYはひとりでやらない方がいい。「勝手にやっていいよ」としておくと、みんなでDIOし始める

NIKAさんの ウクレレライブ

イベントの最後に、大阪から参加されていたNIKAさんが紹介されました。
NIKAさんはご主人が下関市 彦島 のご出身で下関にご縁があり、下関のまちと人も大好きになってくださったそうで、下関への移住を検討しておられます。

日頃から様々な施設で音楽活動をされているNIKAさんのごあいさつは ‼️
ウクレレを演奏しながら、パーカッションやカズーも同時に鳴らしながら、楽しいライブになりました。

もともと下関が好きで好きで仕方ないメンバーが集まったセミナーなので、NIKAさんの想いへの共感もハンパなく、温かい一体感を感じました。

感想

…と、こういう具合であっという間の講演でした。
こうやって講演されているということは、それだけ実績があって、成功しているということ、と一言で言ってしまえばそれまでなんですが、講演の中で、みのりんさんが様々な意味で「思い出しても泣けてくる」というエピソードやイベントがたくさんあって、それらは非常に共感できる部分でもあり、胸がキューッとなる部分でもあり、気持ちの引き締まる部分でもありました。

とにかく全く自然に シェアリングエコノミー が実現しているのが衝撃的で、「限界費用ゼロ社会」とか、学者のオッたてた理論もなく、当然のように、メンバーが作って販売しているヘアターバンをみんながこぞって購入して身につけ、

  • 「人のためにお金を使いたい」と考えるようになった

  • 「消費」ではなく「投資」として経済が回っている

という表現がサラッと飛び出すコミュニティって、マジで最先端…!! と衝撃を受けました。

このメモはきっと今後も見直す。
そしてチョイチョイ手を加えて自分なりの教科書になっていく気がする。
なので、みなさんにも今の段階でシェアさせていただきます。

みのりんさん、ありがとうございました。
そして今回このセミナーにわたしを招待してくださった、下関市豊北総合支所 地域政策課の皆さま、ありがとうございました。


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