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皆既日食はクルーズで見るのが絶対にお勧めです!

今日2024年4月8日は、北米の広い範囲で皆既日食が観測できました。
 
皆既日食はとても神秘的な自然現象で、私は子供の頃から絶対にいつか見たいと思っていました。
 
そして、既に12年以上も前になりますが、2009年に起きた皆既日食を初めて中国で見ることができました。
 
その時は、公園で空を見上げる形で観測しましたが、運良く雲も無く素晴らしい日食を観測することが出来ました。
 
 
皆既日食は、自然現象の中でも特に観測が難しいのでは無いかと思っています。
 
まず、そもそも頻度が低いという事もありますし、その場に居たとしても天気が悪いと何も見えないことになってしまいます。
 
先述した2009年の皆既日食は、日本でも観測できるという事で、メディアでも多く取り上げられ、色々な観測ツアーも発売されていましたが、残念ながら当日の日本は天気が悪く綺麗な皆既日食を観測することは出来なかったのです。
 
私は、日本の観測ツアーの価格があまりにも高かったので、中国で観測できる格安ツアーを見つけて中国の杭州で観測していたため、綺麗な皆既日食を見ることが出来たのでした。
 
 
この経験でますます皆既日食が好きになり、その3年後に起きる2012年の皆既日食も絶対に見ようと決心しました。
 
そして、なるべく高い確率で皆既日食を見るにはどうしたら良いのかを考えた結果、クルーズ船の上から見るのがベストという結論になりました。
 
なぜかと言うと、皆既日食が見られる時間は限られています。
長くても5分程度です。
 
例えその日が晴れていたとしても、その限られた皆既日食の時間に雲が掛かってしまったら、もう綺麗な皆既日食を見ることは出来ないのです。
 
2009年に皆既日食を観測していた時には公園でしたので、もしも雲が掛かってしまっていたら観測することは出来なかったわけです。
 
つまり、地上から観測するということは、ちょうど皆既日食が起きている時間に、その空に雲が掛からないことが綺麗な皆既日食を見る条件になります。
 
 
ところが、クルーズの場合はどうでしょうか。
 
海上からの観測の場合、雲を避けてなるべく良い条件で見られる海域に船を移動させてくれるのです。
 
もちろん会場で皆既日食が見れる事が大前提になりますので、そもそもチャンスが限られることにはなりますが、2012年の皆既日食はオーストラリア沖の海上でバッチリ観測出来る条件が整っていたのでした。
 
そして、クルーズというと高額なイメージがある方も居るかと思いますが、実はそんな事は無いんです。
 
特に皆既日食の様な一大イベントの場合、陸地のホテルやツアーも高額に跳ね上がります。
 
2012年の場合、オーストラリアの陸地で皆既日食が観測出来る場所が限られていた事もあり、日本からの観測ツアーは最低でも40万円以上していたと記憶しています。
しかも、宿泊は一流ホテルなどでは無く、バンガローの様な施設でした。
 
一方で、クルーズはというと、いわゆるプレミアムクラスと言われる豪華客船で皆既日食を観測するツアーが、日本からの航空券も合わせて40万円程度の料金でした。
 
クルーズの場合、どうしてもツアー期間が長くなるという事情を除けば、ツアーのクオリティという意味では圧倒的にクルーズの勝ちでした。
 
そして、一番の目的である皆既日食の観測という点においては、言うまでもなくクルーズの圧勝です。
 
幸い仕事を長期で休んでも何とかなる状況だった為、迷わずクルーズのツアーに申し込みました。
 
私にとっては、この時が初めてのクルーズでしたが、結果的にクルーズの魅力にハマってしまい、その後何度もクルーズ旅行に行くことになったのですが、クルーズ旅行自体の魅力については、また別の機会に書いてみたいと思います。
 
 
こうしてクルーズ船の上からの皆既日食観測をする事になりましたが、その時の事は今でも深く胸に刻まれています。
 
2009年に見た初めての皆既日食ももちろん感動的で忘れられない思い出ですが、海のど真ん中で見る皆既日食は全く別物でした。
 
皆既日食の時間帯は、急激に気温が下がり辺りが暗くなることは、良くニュース映像などでも見れますが、360度水平線を見渡せる海のど真ん中で皆既日食を見た場合、乗っている船の周りを取り囲むエリア(月が太陽の光を遮っているエリア)だけが暗く、その向こうには明るいエリアが見えているのです。

皆既日食のアップの写真は良くありますが、引いた写真はあまり無い気がします。空に浮かぶ金の輪がとても幻想的で感動します。

本当にごく限られたエリアに居ないと、この美しい皆既日食を見ることは出来ないのだと言うことをより感じる事ができますし、地上ではなかなか360度見渡せる場所で見ることは出来ないと思うので、クルーズならではの皆既日食観測だと思います。

船上で皆既日食を観測する光景

今日の米国での日食報道は、「2012年の皆既日食を見てから、もうすぐ12年も経つのだな」と、改めて時の経つ早さを実感しました。
 
と、同時に、またあの感動を味わいたいと言う気持ちも生まれました。
 
2028年7月22日には、インド洋、オーストラリア、ニュージーランドで皆既日食が観測出来ます。
 
そしてこの皆既日食は、ばっちり海の上で観測が出来そうです。
さすがにまだクルーズは発売していないと思いますが、久しぶりに見に行きたいなと思っています。
 
4年後というとまだまだ先な気もしますが、きっとあっという間に、船の上で皆既日食を観測している時が来るのでは無いかと思っています。
 
その時に、この記事を書いた今日のことを、思い出してみたいと思います。


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