堀 伸太

植木屋の修行→工務店でのお庭設計を経て、独立。広島→東京を経て、大分へ移住。ていねいな…

堀 伸太

植木屋の修行→工務店でのお庭設計を経て、独立。広島→東京を経て、大分へ移住。ていねいな暮らしを求めて、たべものを作ったり、住むとこを作ったり、子育てしたり、まわりの人を手伝ったり、庭しごとに外に出たり、しています。オモンパカル主催。https://www.omopaka.com/

マガジン

  • 伝統構法 de セルフビルド

    自給自足暮らしの第一歩として、まず家を作ろうと志す。 これからしたい暮らしを営むための、ベースとなる家。 身の回りにある自然からの恵みを上手に使い、環境に負荷をかけない、丁寧な暮らし。 住む家も、同じように考えると、どんな家を作るべきか。 木・土・竹・石・炭…など、なるべく土に還る素材を使い、 石場建て・木組み・土壁などから成る、日本古来の伝統構法で。 それをセルフビルドでやるのはハードルは高いけど、チャレンジする価値はあるはず。 その記録です。

  • 世の中について思うこと

    自分の目にうつる、世の中のことについて。素敵だなと思うこと。おかしいなと思うこと。こうなればいいのにって思うこと。心に浮かんだ素直な気持ちを綴ります。

  • たべものをつくる

    たべるものを、自分でつくる喜び。主に畑仕事や田んぼ仕事のことをまとめます。

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Life&Landscape Design オモンパカルとは? プロフィールなど

こんにちは。 「Life&Landscape Design オモンパカル」 主催の、堀 伸太と申します。 (HPはこちらhttps://www.omopaka.com/) この度はこのページをご覧頂き、ありがとうございます。 ここでは、オモンパカルのプロフィールとビジョンを紹介していきたいと思います。 ▪️オモンパカルとは?オモンパカル → 慮る(おもんぱかる) 配慮。思いやり。 これから行っていく活動の根底に、込められた思いです。 今世の中に起きている問題の、根本

    • 竹小舞準備 間渡しを入れる(2017/6/25)

      貫を入れ終わった後、土壁の下地となる竹小舞に、少しずつ着手していきました 上の写真が、間渡し。 このような形で、縦・横ともに要所に入れ、これから編んでいく竹小舞の「骨組み」になるものです。 細かくいうと、縦は柱際と30cm程度の間隔を目安に、等分した位置に。 横は、上下の梁際と、先日入れた貫の上下に。 それぞれ、後から編み込む割竹が、1本分入るくらいの隙間をあけて、入れていきます。 これは下の梁(足固め)です。丸く掘ってある穴が、間渡しを差し込む穴です。穴のサイズは、5分

      • 貫を入れる 伝統構法について(2017/5/29)

        僕がこの度建てている家は、「伝統構法の家」です。 なぜこの構法を選んだかというと ・身体に悪いものは使いたくない ・なるべく土に還る素材でつくりたい ・身近にある材料でつくりたい ・でも丈夫なものがつくりたい ・自分で補修や点検ができるつくりにしたい 動機は単純にそんなものです。 それを満たす方法を突き詰めると、結局は昔から行われている(現代は激減している)伝統構法に行き着きました。 僕が解釈している伝統構法の特徴とは、 ・躯体となる木材を、「仕口」と呼ばれる細工を施

        • 土の切り返し(2017/5/28)

          グッスリと良く眠っている様子。。 これは、土壁用に寝かせている土です。 寝かせ始めたのが昨年の6月ですから、かれこれ1年近く寝かせていることになります。 もう当初混ぜ込んだワラも、ほぼ溶けて無くなっているでしょう。 いざ土壁が施工できるのはもう少し先ですが、ここで一度ワラを追加し、練り直しておこうと思いました。 というか、ちゃんと使えそうな土になっているのであろうか… 恐る恐る約1年ぶりにシートをはぐってみました。 するとこんな感じに。。 …正直、良いのかどうか

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          大引きを入れる(2017/5/25)

          屋根もひと段落付き、次はまた躯体のほうに戻ります。 次に行ったのは、床板の下地となる、大引を入れること。 今回の仕様としては、床板の厚みが30mmで、大引に直接張るという予定にしています。根太はありません。大引きは3寸5分角(105mm)。ピッチは、750mm間隔。 大引も、母屋と同じ ”追っかけ大栓継ぎ” という継手方法で繋いでいきます。 上から見たところ。 ぴったりとくっつくように、微妙なノコ加減で調整していきます。 コミ栓角ノミで、栓の穴を開けていきます。

          大引きを入れる(2017/5/25)

          芝屋根施工 (2017/5/22)

          先日の防水シートに続き、いよいよ芝屋根の施工に入ります。 軽トラで芝を運ぶ。今回使用予定は、およそ120平米分。 今回使用した芝は、姫高麗芝という種類。 本当は野芝のほうが枯れにくくて良いのですが、今回は生育が強すぎて防水シートを破ってしまっては嫌だなという考えから、ちょっと根っこもマイルドな印象のある(イメージだけかもしれませんが…)姫高麗芝を使いました。 施工方法としては、先日の防草シートの上に、”防根シート” なるものを敷き(素材は不織布)、その上に芝を張っていきま

          芝屋根施工 (2017/5/22)

          煙突設置と草屋根防水シート (2017/4/22)

          上棟後、次に着手することは、「屋根」を仕上げること。 それに先立ち、薪ストーブ用の煙突を設置しました。 今回薪ストーブに関することで協力してもらったのは、以前から交流のあった、大分市にある大分鉞隊の本室さん。僕と同年代で頑張っている方で、彼から材料を仕入れ、勉強のため僕も一緒に作業をさせてもらうという形を取っています。 まず、屋根部に煙突用の穴を空ける作業。 本当は上棟時にやっておけばよかったのでしょうけど、当日は余裕がなかったので、この段取りになりました。 上棟の際

          煙突設置と草屋根防水シート (2017/4/22)

          上棟!2日目 (2017/4/15)

          2日目も抜群の天気です。 今日は夕方に餅まきをする予定なので、朝から吹き流しを上げました。 作業は昨日の続き、1層目の野地板を張っていくところからです。 1層目と書いたのが、実は今回、屋根の構造を2重にする予定なのです。 通気による断熱の効果を狙うのと、今回屋根が ”芝屋根” になるため、何かあったときのバックアップの意味を込めてです。 これが1層目と2層目の間を流れる空気の、出入り口になります。 1層目を張り終えると、これは気持ち程度の効果になるかもですが、もし上の

          上棟!2日目 (2017/4/15)

          上棟!1日目 (2017/4/14)

          天気は快晴。 去る4月の14日、15日の2日間で、無事に上棟を終えることができました。 前日はほんとに、眠れませんでした。 でも、色々な方のお力添えのおかげで、忘れることのできない日になりました。 順を追って書き残したいと思います。 1日目、朝。 今年は遅かった桜が、まだ綺麗に残る中でのスタートです。 赤いタオルは、棟上げのときのきまり。気合が入ります。 今回加勢してくださったのは、当初からお世話になっている小野建築の、棟梁の小野さん、ともさん、ダンさん。 伝統構法

          上棟!1日目 (2017/4/14)

          刻み 〜きざみ〜佳境 (2017/3/31)

          いよいよ棟上げまで、1週間を切りました。 作業は佳境に入っており、棟上げに向けてラストスパートをかけています。 まずは、これまで刻んだ主要となる部材を引っ張り出し、最終チェック&微調整を行いました。 材を地面に置き、継手や仕口などを実際に組み上げ、接合部の正確さ、きつさ、接合した後の全体の長さなど、チェックし、悪ければ微調整をしていきます。 ここが、綺麗に建ち上がるかどうかの最後の砦です。 この工程では、お世話になっている大工さん、佐藤ともさんに手伝ってもらいました

          刻み 〜きざみ〜佳境 (2017/3/31)

          刻み 〜きざみ〜2 (2017/3/10)

          冬もいつの間にか過ぎ去ろうとしています。なかなかサクサクとはいきませんが、コツコツと、刻み作業を続けています。 最初のほうは、終わったものが分かるよう、こんなノートを付けてました。 作業が進むにつれ、色々な切り込みを体験しました。 ↑これは、下梁に大引をかける為の ”蟻掛け” が含まれた部材です。 ↑これは、”渡りあご” と呼ばれる組手の一種です。 材と材が交差するように組み合う継手です。 中でも難しかったのが、↓下の”金輪継ぎ” と呼ばれる継手です。 ↑このよう

          刻み 〜きざみ〜2 (2017/3/10)

          刻み 〜きざみ〜 (2017/1/31)

          1月に入り、ようやく、ようやく墨付けが終わり、刻みの作業に入っております。 まずは、使う道具のご紹介。 真ん中に見えるのが、叩きノミ(たたきのみ)。こういった刻み作業のときに使う、ちょっと長めのノミですね。これを、木槌でたたきながら、加工します。金づちよりも木槌のがノミの頭を傷めないので、こちらを使っています。 あとは、手ノコ、電動丸ノコ。竹の間渡し用の穴を開けるドリルなど。 そして、丸ノコを引く際に使う、定規・ガイドなどですね。 そしてここからはより専門的な道具です

          刻み 〜きざみ〜 (2017/1/31)

          土壁の練習2 (2016/12/28)

          暮れも近づき、僕が行っている墨付け作業も後半戦を迎えるころ。 先日お邪魔させてもらった土壁・竹小舞の現場で、いよいよ土を塗るということで、これまた参加させて頂いてきました。 これが使用する土です。別の場所で練って寝かせておいた土を、運んできたそうです。 十分に寝かせてあって、かなり粘り気があります。(どのくらいの期間寝かせたか忘れてしまいました…) この土にさらに10cm程度に切った藁をまぜ、いざ塗っていきます。 ふむふむ、厚みはこのくらいか… 僕も塗らせてもらい

          土壁の練習2 (2016/12/28)

          土壁の練習 (2016/12/12)

          初めての棟上げ体験冷めやらぬ頃。 これまたお世話になっている伝統構法の大工さんが、土壁の下地づくりの作業に入るというので、勉強させてもらってきました。 竹小舞(たけこまい)と呼ばれるもので、土を塗りつける下地となるもので、竹と縄を使って編まれるものです。 まずは、間渡し(まわたし)と呼ばれる、芯となる細身の丸竹を、主要な位置に差し込んでいきます。このとき使う竹は、雌竹(めだけ、めんちく)と呼ばれる種類のものです。 ↑次に、入れた間渡しに対して、まず長手方向の割竹を、あ

          土壁の練習 (2016/12/12)

          棟上げに参加 (2016/12/6)

          こんにちは。夜な夜な作業で、寝不足の堀です。 そんな墨付け作業のさなか、お世話になっている大工さんがつくる伝統構法の家の、棟上げに、幸運ながら参加させて頂いてきました。 勉強の為です。 スタートから棟を上げるまで、2日間に及んだのですが、 もう、必死でした。 参加させてもらうからには、邪魔になってはいけない、役に立たなくてはいけない、と。 もちろんこんな大事な本番で、素人の僕がノコを入れたり金づちを打ったりはほとんど無いのですが、とにかくもうワケが分からないながらも

          棟上げに参加 (2016/12/6)

          墨付け開始〜経過 (2016/11/20)

          先日の木材搬入後、コツコツと墨付け作業を行っております。 経過報告を、少し。 搬入された木材を、種類別に納屋に収め、いよいよ墨付け開始です。 墨付けの際、使う道具はこの方たちになります。 左から、 ・差し金 ・墨つぼ ・墨さし 墨つぼの中に綿が入っており、そこに墨汁を入れ、墨さしをちょちょんと付けながら墨を引いていきます。 こういう風な線や印をつけていきます。 ノコで落とすところ、残すところ、中心線、穴を掘るところ、穴の深さ、など、あとあと刻み作業を行うときに必要

          墨付け開始〜経過 (2016/11/20)