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UX direction

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UXに関する考察や手法についてのnoteをまとめたマガジンです
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記事一覧

業務改善の取り組み最初の1時間

業務改善を行うとき、最初に取り組むべきは担当者へのインタビューです。長すぎても短すぎてもダメなので時間は1時間と決めています。短すぎたらダメな理由は想像ができると思いますが、長すぎてダメな理由をいくつか説明します。 一つめの理由は担当者の日常業務に過度な負担をかけるからです。特に信頼関係が築けていない状態での過度な負担は、ネガティブな印象を与え、関係構築の妨げになります。また、インタビューが長引くと、担当者の大切にしていることや切実に悩んでいることにフォーカスする機会を失い

全てをつなげるUXディレクション

UX - User Experience(ユーザー・エクスペリエンス)、DX - Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)、CX - Customer eXperience(カスタマー・エクスペリエンス)、EX - Employee eXperience(エンプロイー・エクスペリエンス)、、、。 色々とありますが私の業務で整理するとこんな感じです。 顧客の体験価値を高める(CX)のはサービスや商品の提供者側でありその提供者側の満足

DX支援の第一歩

前回UX改善のステップについて書きましたが(前回の記事)今回はDX支援を行うときの進め方について触れてみたいと思います。とはいえ自分の業務としてはDX支援もUX支援も最初の第一歩はほぼ同じです。 ヒアリングで大切にしていること言わずもがな、ご相談をいただいたときにはご依頼の目的をヒアリングします。そのヒアリングで目的が明確なときもあれば“実行したきこと”をお話しされるケースも多くあります。実行したきことの背景にはもちろん業界的な課題だったり、“依頼主の思い”がありますが、ご

小さくはじめるUX改善

はじめにUXという言葉がバズワードとして世の中に浸透してきたこともあり、多くの組織でUX改善の取り組みが行われています。 しかしその手法や支援する会社が増える一方で、実際に「UX改善によって成果をあげた」という事例が、あちこちから聞かれることはあまりないように感じます。 UXの改善活動に取り組んでいる組織自体は増えているはずなので、実際には成果をあげている組織もたくさんあると思われますが、それが正しく評価されていない、もしくは世の中に発信されていない、ということなのかもしれま

UXディレクターとして

新しい環境で新しい仕事をすることになったので改めてnoteを上手に活用していこうと思っています。 ディレクターとして主にUXに関わる思いついたことを書いていくことになると思いますが少なくとも月に1度は更新をして自分の考えをまとめる場にもしていければと考えています。 面白い記事やためになる記事を書けるかどうかはわかりませんが自分の考えを伝える場にはなるような気がしています。 UXディレクターとして、今これを読んでくれている人の立場になって考えると言葉足らずで独りよがりの文章なの

マイルストーンの設定における期間の考え方

当たり前ですがプロジェクトには必ず計画があります。そして計画では必ずスケジュールとマイルストーンを設定します。 マイルストーンの設定されたその計画は中長期計画などと呼ばれることもあります。中期と長期、そして短期の計画。「短期ってどれくらいの長さ?」そう聞かれたときに思い浮かぶのは1〜2ヶ月でしょうか?2〜3ヶ月でしょうか?それとも半年〜1年でしょうか?人によってもチームによっても、プロジェクトによっても業界によっても、その感覚は違います。 しかし私はその考え方はちょっと違

ペルソナはつくらない

ペルソナ。ターゲットを明確にするときによく出てくるアレです。 私はかなり前からペルソナをつくることに違和感を感じていました。プロジェクトの進め方とかターゲットを明確にする為にとかカスタマージャーニーを作る上でとか色々ありますが誤解を恐れずに言うとそれ以前にその行為の“おままごと感”に小っ恥ずかしい気持ちになっていました。「で、どうするの?」と。ペルソナを設定したとしてもそのペルソナに近しい人が全員同じ行動をするわけではないしそれでターゲットを絞ったと言われても…。 ペルソ