Shin Takeda

20代を音楽業界で過ごし30代になりウェブ業界に転身。20年近くディレクターとしてくウ…

Shin Takeda

20代を音楽業界で過ごし30代になりウェブ業界に転身。20年近くディレクターとしてくウェブ制作・アプリ開発・映像制作・グラフィック制作など数多くの分野で活動しています。現在はUXデザインやUI設計を主な業務としています。

マガジン

  • UX direction

    UXに関する考察や手法についてのnoteをまとめたマガジンです

  • ワイヤーフレーム作成のためのFigmaライブラリ

    ワイヤーフレーム作成の効率化を図るためにFigmaライブラリを作成しています。

最近の記事

業務改善の取り組み最初の1時間

業務改善を行うとき、最初に取り組むべきは担当者へのインタビューです。長すぎても短すぎてもダメなので時間は1時間と決めています。短すぎたらダメな理由は想像ができると思いますが、長すぎてダメな理由をいくつか説明します。 一つめの理由は担当者の日常業務に過度な負担をかけるからです。特に信頼関係が築けていない状態での過度な負担は、ネガティブな印象を与え、関係構築の妨げになります。また、インタビューが長引くと、担当者の大切にしていることや切実に悩んでいることにフォーカスする機会を失い

    • マイルストーンの設定における期間の考え方

      当たり前ですがプロジェクトには必ず計画があります。そして計画では必ずスケジュールとマイルストーンを設定します。 マイルストーンの設定されたその計画は中長期計画などと呼ばれることもあります。中期と長期、そして短期の計画。「短期ってどれくらいの長さ?」そう聞かれたときに思い浮かぶのは1〜2ヶ月でしょうか?2〜3ヶ月でしょうか?それとも半年〜1年でしょうか?人によってもチームによっても、プロジェクトによっても業界によっても、その感覚は違います。 しかし私はその考え方はちょっと違

      • 全てをつなげるUXディレクション

        UX - User Experience(ユーザー・エクスペリエンス)、DX - Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)、CX - Customer eXperience(カスタマー・エクスペリエンス)、EX - Employee eXperience(エンプロイー・エクスペリエンス)、、、。 色々とありますが私の業務で整理するとこんな感じです。 顧客の体験価値を高める(CX)のはサービスや商品の提供者側でありその提供者側の満足

        • DX支援の第一歩

          前回UX改善のステップについて書きましたが(前回の記事)今回はDX支援を行うときの進め方について触れてみたいと思います。とはいえ自分の業務としてはDX支援もUX支援も最初の第一歩はほぼ同じです。 ヒアリングで大切にしていること言わずもがな、ご相談をいただいたときにはご依頼の目的をヒアリングします。そのヒアリングで目的が明確なときもあれば“実行したきこと”をお話しされるケースも多くあります。実行したきことの背景にはもちろん業界的な課題だったり、“依頼主の思い”がありますが、ご

        業務改善の取り組み最初の1時間

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        • UX direction
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        記事

          小さくはじめるUX改善

          はじめにUXという言葉がバズワードとして世の中に浸透してきたこともあり、多くの組織でUX改善の取り組みが行われています。 しかしその手法や支援する会社が増える一方で、実際に「UX改善によって成果をあげた」という事例が、あちこちから聞かれることはあまりないように感じます。 UXの改善活動に取り組んでいる組織自体は増えているはずなので、実際には成果をあげている組織もたくさんあると思われますが、それが正しく評価されていない、もしくは世の中に発信されていない、ということなのかもしれま

          小さくはじめるUX改善

          お名前.comでドメインを取得してお名前.comでホームページとメールを運用している人がメールだけGoogle Workspaceに移行するときに気をつけること

          経緯友人から「お名前.comで取得したドメインでGoogle Workspaceを使いたい」という相談を受けて専門ではないですがお名前.comやGoogle Workspaceの設定経験は何度かあるので引き受けることにしました。 公式のヘルプにも「お名前.comで取得した独自ドメインをGoogle Workspaceでご利用いただく際の手順」が記載さていたのでGoogleで設定する時に案内される内容と合わせてこちらも参照しながら作業を進めました。 しかし、案内通りTXTレ

          お名前.comでドメインを取得してお名前.comでホームページとメールを運用している人がメールだけGoogle Workspaceに移行するときに気をつけること

          Google Sheets Syncを使ってスプレッドシートと同期するテーブルコンポーネント

          あくまでも自分の仕事効率化のためではあるのですが“Figma library for Wireframe"という個人プロジェクトを進めています。ライブラリとしての体裁が整ったらFigmaコミュニティーで公開しようと思っていますがその前にニッチではあるのですが汎用的なコンポーネントができたので公開しました。 Google Sheets SyncについてFigmaのプラグインの中でとてもお世話になっているプラグインでGoogle Sheets Syncというプラグインがあります

          Google Sheets Syncを使ってスプレッドシートと同期するテーブルコンポーネント

          ペルソナはつくらない

          ペルソナ。ターゲットを明確にするときによく出てくるアレです。 私はかなり前からペルソナをつくることに違和感を感じていました。プロジェクトの進め方とかターゲットを明確にする為にとかカスタマージャーニーを作る上でとか色々ありますが誤解を恐れずに言うとそれ以前にその行為の“おままごと感”に小っ恥ずかしい気持ちになっていました。「で、どうするの?」と。ペルソナを設定したとしてもそのペルソナに近しい人が全員同じ行動をするわけではないしそれでターゲットを絞ったと言われても…。 ペルソ

          ペルソナはつくらない

          Figma library for Wireframe

          ワイヤーフレーム作成ツールの変遷ディレクターとして仕事をする上でアウトプットのひとつとしてワイヤーフレームがあります。20年近くディレクターをしているとワイヤーフレームを作成するツールは何度も変化しています。歴代最も長くワイヤーフレーム作成ツールとして活躍したのはMicrosoft Power Pointですがそれ以外にも多くのツールが存在していました。古くはMicrosoft Visioを使った時期もあります。フォントの設定を一括で置き換えるためにAdobe InDesig

          Figma library for Wireframe

          不必要な肯定

          今年に入ってから何度か仕事中に「楽しい」と思える時間がありました。 今年の話なので楽しい時間はとても覚えているのですがこれまで働いてきた何十年を思い返すと何故か楽しい時間はずっと覚えているのが難しくて辛い記憶の方がたくさん残っています。楽しい時間だけが続けば良いのに。誰だってそう思うはずなのにそれができないのは何故なのでしょうか。 たぶん楽しい時間を大切にしていないからなのかもしれないと思います。 反対に辛い時間はその時間をどうにかして肯定しようと“自分にとって必要な時

          不必要な肯定

          何のために働くのか?

          「何のために働くのか?」 そう問われたとき今まで自分は「好きだから」とか「楽しいから」と答えてきました。これまでの自分の仕事人生の中で仕事に対して「好き」とか「楽しい」と思ったことは数多くあります。それだけ恵まれた環境で仕事ができたことに感謝しています。 ただ仕事なので「辛い」ことも「厳しい」ことも更には「無理」なこともあります。これもまた何度も経験しています。 こうして20年ほど働いていると始めは「好きなことを仕事にしている」と素直に思えていたのにいつの頃からか「仕事

          何のために働くのか?

          UXディレクターとして

          新しい環境で新しい仕事をすることになったので改めてnoteを上手に活用していこうと思っています。 ディレクターとして主にUXに関わる思いついたことを書いていくことになると思いますが少なくとも月に1度は更新をして自分の考えをまとめる場にもしていければと考えています。 面白い記事やためになる記事を書けるかどうかはわかりませんが自分の考えを伝える場にはなるような気がしています。 UXディレクターとして、今これを読んでくれている人の立場になって考えると言葉足らずで独りよがりの文章なの

          UXディレクターとして

          新しいチーム

          独立してから早いもので6年目を迎えています。ウェブの仕事はもちろんアプリの開発やグラフィック・映像制作など幅広く取り組ませていただいていますが基本的に肩書きはこれまでと変わらず(そしておそらくこれからも)“ディレクター”として様々なチームでお仕事をさせていただいています。 ディレクターとして業務に取り組んでいるとは言え小さいながらも会社を代表する身としてはプロデューサーやプロジェクトマネージャー的な動きはもちろん時には営業的な動きも求められます。クライアントやプロジェクトに

          新しいチーム

          これまでとこれからの間

          自分の場合は“変わらず続けること”を是とする性格なので仕事でもプライベートでもひたすらに信じて同じことをやり続ける(追い求める)のを基本的な信条としているのですが自分の力の及ばないところで起こる変化に対応しきれないときは無理せず受け入れるようにしています。 何か/誰かとの関係が終わりを迎えたり仕事を辞めたり契約が終わったりということについては素直に受け入れて次に進むのですが実を言うとそんな感情になれたのはつい最近です。 誰もが自分の思い通りに行くことなどそうそうない話であ

          これまでとこれからの間

          セミナー開催のお知らせ

          この度ウェブスタッフ株式会社からお声がけいただきチームビルディングに関するセミナーを開催させていただくことになりました。 ディレクターとしてこれまで多くのプロジェクトに関わる中で多くのチームと様々な困難を乗り越えてたくさんの実績を積ませていただきました。 当たり前のことですが良いチームであれば良い成果が出るとは限りませんし例えチームの状況が悪かったとしても成果が悪くなるとは限りません。その差は何なのか?と考えたとき私はそれはマネジメントの違いなのではないかと考えています。

          セミナー開催のお知らせ

          コーチング研修

          先日コーチング研修を受けました。この体験は今後の自分の仕事の仕方に大きく影響を与えるような貴重な機会だったのでここに所見を書き留めておきたいと思います。長文にも関わらず例によってノウハウ系の記事ではないのであしからず。 先ずはコーチングを受けようと思った経緯から。ディレクターとして長い間お仕事をさせていただくとそれなりにたくさんの方々とご一緒させていただくことがあります。クライアントはもちろん代理店の方や制作スタッフなど業界もジャンルも職種も経験も様々な方とご一緒します。人

          コーチング研修