不安って何?

NHKプレミアムやEテレで放映している「サブカルチャー史」にはまっていますが、こないだ放映した日本の1970年代の不安の英訳がrestlessであった。restlessの和訳が不安だった、というべきなのか正しいのかがわからないけれども。普通の日本人ならば、不安と聞いたら英語はanxietyの方がピンとくると思う。

ネット上で調べてみると、anxietyは具体的な理由があって不安になることで、restleeの方は、何か落ち着かない、いたたまれないに近い不安という意意味らしい。

70年代も知る私だけど、子供でパワフルな年代だったから何とも言えないけれども、中東戦争のあとで物価高騰が続いたり、浅間山荘事件があったりで、落ち着きのない時代だったらしい。高度経済成長期の末期というべきなのだろうか?

ただ、そのあとも生きてきた私の目からすると、1990年代の阪神大震災やらオウム真理教事件、さらに21世紀に入ってからのひと昔も続いた不景気やら物価安定期やら、東日本大震災や直近のウクライナでの戦争をみたりしていると、まだ夢があった時代だったような気もする。質がことなるというのか。この3年半は、さらにその上からまさかのコロナ禍で土台から私たちのものの考え方や生き方、生活まで根こそぎ変わってきているのだし。

私も人並みに人生を生きていて、常に不安とは友達で生きてきた。過去のあるショットショットを絵やに匂いや音で思い出すけれども、必ずその時々に感じていた不安の感覚もまるで色のようにすっと思い起こす。

さて、今の私、今日の私が感じている不安を、1年後、5年後、10年後の私はどう思い起こすのだろうか?


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