神尾しんたろう

東北において社会課題をビジネスで解決することを目指す「社会起業家」育成・支援に取り組む…

神尾しんたろう

東北において社会課題をビジネスで解決することを目指す「社会起業家」育成・支援に取り組む中間支援組織で働いています。アクセラレータープログラムのほか、次世代起業家人材育成に向けた小中高大生向けプログラムなどの取り組みも行っています。 #社会起業家、#ソーシャルイノベーション、#東北

マガジン

  • ソーシャルに働く。ローカルに生きる。~日々の思考と内省~

    神尾の日々の思考と内省をまとめた「ソーシャルに働く。ローカルに生きる。」 ソーシャルビジネス支援やアントレプレナーシップ教育といった普段のお仕事の話から、日々の暮らしの中で感じたこと、キャリアのカタチ&棚卸しといった私的なお話まで幅広に綴っていきます。

  • 東北を歩く。 =百聞不如一見=

    情報が溢れる現代。今後、生成系AIのさらなる開発・普及によって、簡単に「答え」を得られるようになってくることでしょう。そんな時代であれども(いや、そんな時代だからこそ)、"現場"に実際に足を運び、実践者や当事者の皆さんとの対話をすることは、大切であると感じます。東北の現場を訪ね、対話を通じた思考を行なっていきます。(また本マガジンでは神尾が東北の学生と共に東北の社会起業家の元を訪問し執筆した記事も掲載しています。) ー答えは現場にある。

  • Issue | 地域・社会の課題を見つめ、あり方を考える。

    地域・社会の課題を見つめ、そのあり方を考える「Issue」シリーズ。 人口減少社会に突入し久しい日本。震災やコロナ禍、国際秩序の揺らぎといった社会環境の変化も相俟って、#教育、#福祉、#環境、#産業、#家庭など様々な領域で課題が顕在化してきています。毎回特定の課題をピックアップし、現状や要因を読み解くと共に、これまでの社会構造の維持だけでなく実態に即した新しい社会のカタチにも目を向けながら思考をしていきます。

最近の記事

[ローカルキャリア#06] 社会人5年目。はじめてのアンラーニング。

毎年恒例の1年の振り返りを。 昨年度は、社会人5年目の年。 これまでの活動のに加え、東北という地域に・東北に暮らす若者に向き合う機会を多くいただいた1年でした。 R5年度を写真5枚で振り返りながらR6年度の指針を考えていこうと思います。 1. R5年度の振り返り (1) 東京のゼミ活動へ🗼 大学時代にお会いし改めて政治に意義と可能性を感じる機会をいただいた元横須賀市長の吉田雄人さんが主催する「GR人材育成ゼミ」へ。 民間出身の市長経験者ら講師陣との対話を通し、社会

    • ”キャリア”とは。〜キャリアモデルを探求する〜

      人生100年時代、VUCA時代と表現される昨今。 企業の平均寿命は23.3年(東京商工リサーチ,2022)。 1つの企業に定年まで勤め上げるキャリアモデルが揺らぐ中、 2022年10月の所信表明演説にて国はリスキリング支援に5年で1兆円を投じることを表明します。 “キャリア”のカタチが再定義されようとしている今、 改めて、”キャリア”というテーマを探求する旅に出てみることにしました。 “キャリア”ってなんだろう。 探求の旅のはじめに、これまでなんとなく使ってきた”キャ

      • [ローカルキャリア#05] 社会起業家支援に取り組む中間支援組織のお仕事

        国は2022年を「スタートアップ創出元年」位置付けるなど、スタートアップや起業に注目が集まっています。 そして、その背後には、起業家の支援を担う中間支援組織の存在があるわけですが、その日常は中々表に出ません。 ー中間支援組織って何なんだ??? という問いについて、仙台・東北で社会起業家エコシステムの創出に取り組む中間支援組織で働く業界歴2年の神尾のお仕事から覗いてみようと思います。 もちろん、中間支援組織も様々あるわけですが、一例としてご覧ください! 1. 基礎情報

        • Issue #10 | 犬猫の殺処分

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「犬猫の殺処分」です。 家族の一員として人と共に暮らす犬猫。 核家族化が進み、昨今のコロナ禍を背景とした孤独・孤立といった社会課題が顕在化するなか、家族の一員としての犬猫の存在はますます大きくなっていくことでしょう。 人と動物が共生する社会の実現に向けては、飼い主の責任も問われます。 動物愛護管理法(環境省)でも、動物の飼い主には、その動物が命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があると明記されていま

        [ローカルキャリア#06] 社会人5年目。はじめてのアンラーニング。

        マガジン

        • ソーシャルに働く。ローカルに生きる。~日々の思考と内省~
          14本
        • 東北を歩く。 =百聞不如一見=
          34本
        • Issue | 地域・社会の課題を見つめ、あり方を考える。
          10本

        記事

          [ローカルキャリア#04] 社会人4年目。家庭人としてのはじめの1歩。

          毎年恒例の1年の振り返りを。 昨年度は、社会人4年目の年。 コロナ禍も出口が見え始め、社会のエンジンが再駆動し始めたなと感じる日々に。 個人的には、家庭面でとても大きな変化のあった年でした📅 R4年度を写真5枚で振り返りながらR5年度の指針考えていこうと思います。 1. R4年度の振り返り (1) 結婚しました💍 R4年度一のmyニュースはこちら! 愛読書「坂の上の雲」に感化され、結婚すると丸くなってしまうなんて考えていた学生時代から考えれば本当に大きな変化だった

          [ローカルキャリア#04] 社会人4年目。家庭人としてのはじめの1歩。

          Issue #09 | 不登校

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「不登校」です。 2022年10月27日。多くのメディアに『不登校』の文言が登場しました。 その背景には、同日に文部科学省が公表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」があります。 同調査によると、令和3年度の小中学生不登校児童生徒は、24万4,940人(小学生:8万1,498人/中学生:16万3,442人)と総数、前年度からの増加率とも過去最大の結果に。 コロナ禍が一つ

          Issue #09 | 不登校

          Issue #08 | 教員の多忙化

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「教員の多忙化」です。 2000年代にネット・スラングとして出てきた“ブラック企業”という言葉。 “ブラック”と言われるのは特定の企業に止まりません。 今回の対象領域である“公教育”でも、この言葉を目にする機会が増えてきました。 「教員の多忙化」の課題が顕在化してきたワケとは? その実態について、今回もリディラバジャーナルの特集記事から考えてみました。 2018年、文部科学省の諮問機関「中央教育審議会」の特別

          Issue #08 | 教員の多忙化

          Issue #07 | 障がい者雇用

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「障がい者雇用」です。 戦争で負傷した傷痍軍人の雇用支援からスタートした「障がい者雇用」施策。 1960年に『身体障害者雇用促進法』が制定され、障害者法定雇用率が企業の“努力義務”となります。その後、1976年に“努力義務”から“義務”となり強制力を持つように。さらに、1987年には、『障害者雇用促進法』へと改名され、1998年には知的障がい者が、2018年にはこの法の適用対象となりました。 2022年現在、民

          Issue #07 | 障がい者雇用

          Issue #06 | 奨学金制度

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「奨学金制度」です。 およそ2人に1人の学生が利用している日本学生支援機構の奨学金。 奨学金制度の成り立ちや実態、制度の課題についてリディラバジャーナルの特集記事から考えてみました。 ☑︎奨学金制度の成り立ち 国として奨学金制度がスタートしたのは1943年。戦時中のことでした。 この時の背景にあったのは、戦死者増により顕在化した戦争遺児の問題。戦意高揚の観点もあり戦争遺児が経済的困難を抱え高等教育を受けられ

          Issue #06 | 奨学金制度

          Issue #05 | プラスチックごみ

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「プラスチックごみ」です。 SDGsへの認知が広がるなか、様々な社会課題に注目が集まってきています。その中の1つが「プラスチックごみ」です。日本においても、2020年、容器包装リサイクル法改正に伴いプラスチック製買物袋(いわゆるレジ袋)が有料化されるなど課題解決に向けた動きが出てきています。 年間4億トンが生産されているという「プラスチック」。日本において排出される「プラスチックごみ」(1人あたりの排出量)は、ア

          Issue #05 | プラスチックごみ

          Issue #04 | 食品ロス

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「食品ロス」です。 下記のような定義がされている「食品ロス」。 日本における「食品ロス」の実態はどのようになっているのでしょうか。 日本における「食品ロス」は、推計年間570万トン。 毎日1.5万トンの「食品ロス」が出ているといいます。 その内訳は、 ・規格外品や売れ残りなど事業系ロスが309万トン ・食べ残しや過剰除去など家庭系ロスが261万トン と、事業系・家庭系がおよそ半々となっています。 「

          Issue #04 | 食品ロス

          Issue #03 | 起業家のメンタルヘルス

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 今回のテーマは、「起業家のメンタルヘルス」です。 政府は、2022年を「スタートアップ創出元年」とし2027年までの5年間でその数を10倍に増やすことを目指しています。このことは大人の世界の話だけではありません。教育の分野においても「グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGE)(2014-2016)」「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)(2017-2021)」など大学における起業家人材育成に向けた各種事業が

          Issue #03 | 起業家のメンタルヘルス

          Issue #02 | ソーシャルセクターのキャリア

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 2回目となる今回のテーマは、「ソーシャルセクター(*)のキャリア」です。 自分自身も、ソーシャルを指向し、実際にソーシャルセクターで働く当事者として「ソーシャルセクターのキャリア」の話には下記のような関心がありました。 「Ridilover Journal」の特集記事から、それぞれの問いについてみていきました。 ソーシャルセクターで採用する側が求める人材としては、 ・組織のVisionに共感しているか ・自分を持っているか(

          Issue #02 | ソーシャルセクターのキャリア

          Issue #01 | 外国人技能実習制度

          地域・社会の課題を考える「Issue」。 初回となる今回のテーマは、「外国人技能実習制度」です。 「外国人技能実習制度」について、当初抱いていた問題意識は下記の問いでした。 しかし、実態は、本来の目的とは異なるところで両者のマッチングが起きているのだといいます。 そうか、だから、技能実習生の成り手がいなくなることはないのか。と変に納得をしつつ、世界を見渡して見ると、出稼ぎの行き先としても魅力(賃金差というインセンティブ)が年々低下してきているとのこと。 現状において、

          Issue #01 | 外国人技能実習制度

          大学生向け「アントレプレナーシップ教育」を考える。

          "アントレプレナーシップ"を持つ人材を育てていこうという動き(期待)が、行政・教育・産業の各セクターから出てきています。背景には、VUCAの時代と呼ばれるような不確実性の高い時代を生き抜いて行かねばならないという時代の要請があると思われます。"アントレプレナーシップ"とは何なのか?その意味・意義とは?といった点について、「アントレプレナーシップ教育」の元受講者として、現実践者としての立場から考えていきたいと思います。 1. 「アントレプレナーシップ教育」とは▷"アントレプレ

          大学生向け「アントレプレナーシップ教育」を考える。

          実例からみる、社会起業家と政策起業家

          「社会課題の解決」という共通目標に向け、アクションする「社会起業家」と「政策起業家」。それぞれの主体に係る実際の取り組み事例から、理解を深めていくべく、下記、4者+の取り組みをご紹介します。 <社会起業家> (世界)ムハマド・ユヌス氏(グラミン銀行創設者) (日本)川口 加奈氏(認定NPO法人Homedoor 理事長) (東北)SOCIAL INNOVATION Accelerator 卒業生 4者 <政策起業家> (世界)ケン・リビングストン氏(元ロンドン市長) (日本

          実例からみる、社会起業家と政策起業家