ブラックな職場で生き残っていた人とは
このお正月、3年ぶりに昔の職場に買い物に行きました。
コロナの最中に辞めてしまった販売の仕事ですが、あれから3年経って売り場もすっかり変わり、随分静かになったようです。
帽子を深く被って売り場の様子を伺っていたのですが、思わず驚いてしまいました。
あの3人がまだいるっ!!
私にとっては忘れられない人たち。
同期で入ったP子さん、
働くシニアのQ子さん、
気に入らない人間はどんどん辞めさせたA美さん。
テキパキと動く3人の姿を見つけて思わず息が止まりそうになりました。
さすが、最強メンタル。
ちゃんと生き残ってるじゃないかっ
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私と同じ時期に入ったP子さんはとにかくマウントを取るのが大好き。
何度心の中で彼女に向かってバズーカをぶっ放したかしれません。
悪気なく神経を逆撫でするので「なに、あの人…」と陰でさんざん悪口を言われまくっていましたが、本人は全く動じず。
それどころか、「負けたくない」と頑張り続け、やっぱり生き残ってました、さすがです。
一方、シニアパートのQ子さんは、当時既に60代。自分勝手に仕事をするので、周りから「空気を読まない」と眉をひそめられていましたが、ぜんぜん変わらず元気でした。
そしてA美さん。
彼女はシニアのQ子さんと同じ時に入って、3年目ですでに現場を仕切っていた最強のパート主婦。
私より年上ですが、とにかく自分が正義と信じたらとことん相手を責めるので、私も散々苦しめられました。
普段は優しくて人当たりもいいのに、逆らう相手は徹底的に排除するというやり方。
このA美さんが「気に入らない」と猛烈に攻撃した相手が、P子さんとQ子さん。
凄まじかったですよ。
知らない人にまで悪口を広めまくるし、特にQ子さんとは掴み合いの喧嘩もしたほど。
今となっては懐かしい思い出ですが、いい大人が売り場でお互いの腕をつかんで怒鳴り合うんだから、尋常じゃないですよね。
まあ、そんな因縁の3人がまだ残っているとは……驚きでした。
憎まれっ子世にはばかるっていうのは本当ですね。
北風と太陽の話じゃありませんが、大きな圧力をかけられると、かえって「辞めたら負けだ」と思ってしまうのでしょうか。
根性だけで生き残ったのか、もともとメンタルが強いのかはわかりませんが、何も感じないとしたら凄過ぎます。
A美さんのダーゲットにならないように機嫌を取り、それに疲れて仕事を辞めた私と、何を言われても平然とした態度を貫ぬくことで生き残ったP子さんとQ子さん。
世間から見れば、やっぱり続けてる方が強いんだろうなあ……
だって、ちゃんとお金を得てるんですもんね。
それに引き換え自分は……
なんかちょっと複雑な思いを抱えてしまいましたが、仲の良かった人たちも元気に働いていたので余計に泣きたくなってしまいました。
もし他の場所に引っ越してそこにも店舗があったら、またこの会社で働きたいなあ、なんて。
今更ですが、いちばん働きやすい会社でしたよ、何より若い社員さん達が優しかったので。
みんな元気でよかったです。
めちゃくちゃ羨ましいけど、私も自分らしく胸を張って生きていきます。
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