記録(2023/8)

書籍

  • 『津軽』『斜陽』太宰治

  • 『コルシア書店の仲間たち』須賀敦子

  • 『日の名残り』カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)
    最近読んだ小説では一番惹かれた。これは、前近代が近代にとどめを刺されるさまを描いた話ではあるまいか。

  • 『犬のかたちをしているもの』高瀬隼子

  • 『優雅で感傷的な日本野球』高橋源一郎

  • 『新訳うたたね』『新訳十六夜日記』阿仏尼作、島内景二訳

  • 『妾と愛人のフェミニズム』石島亜由美

  • 『快樂』水原紫苑

  • 『和泉式部日記』(川瀬一馬校註・訳、講談社文庫)

  • 新日本古典文学大系『六百番歌合』『中世日記紀行集』『狂言記』『田植草紙 山家鳥虫歌 鄙廼一曲 琉歌百控』『異素六帖 古今俄選 粋宇瑠璃 田舍芝居』『近松浄瑠璃集 上・下』『近松半二江戸作者浄瑠璃集』
    当面、新大系100冊を全部読む、を目標にひたすら読みます(がんばります)。『六百番歌合』は刺激的。「夢かさは野辺の千草の面影はほのぼの招く薄ばかりや」(定家、冬上17左)。阿仏尼「うたたね」に惹かれた。近松の「大職冠」は換骨奪胎ぶりがユニークで面白い。

  • 『私人』ヨシフ・ブロツキイ

  • 『おもしろければOKか? 現代演劇考』三浦基

  • 『扇 性と古代信仰』吉野裕子

舞台

  • 国立能楽堂企画公演 袴能「鵺」
    喜多流の柏崎クセのお仕舞もとても印象深かった。

  • 国立劇場 舞踊名作集Ⅲ  長唄「鷺娘」、義太夫・長唄「小鍛冶」、一中節「尾上雲賤機帯」

今月は青森に帰って、旅行を兼ねていろいろ行きました。八戸市美術館「美しいHUG!」展は最近見た現代美術の展覧会では一番楽しかったかもしれない。
金木の太宰治の生家(斜陽館)は電車ではさすがに遠かったですが、『津軽』を読みながら行った道中も含め、よい時間でした。
弘前れんが倉庫美術館も新しくとても綺麗でした。弘前市の郷土文学館で見た石坂洋次郎の展示も面白かったです。

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