記録(2024/3)
書籍『原色 新日本文学史』秋山虔・三好行雄編
高校の参考書のようなレイアウトで、なんだか受験生に戻ったような感じのする本だが、内容は充実している。これを読んで勉強している。「はじめに」が格好いい。「過去の文学を現在の経験として存在させるということは、それらを現在に引きすえようとしても、そのことを拒否するそれぞれの固有性に目を開き、過去の文学と我々との間の距離を自覚し、両者を見直す往反運動を重ねることによって、過去から現在へと連なる血脈をさぐりあてるという作業なしに不可能なので