見出し画像

偽りだらけ


最近たまにとある場所に鈍い痛みが走る。
この前心臓の苦しさで病院に行き「検査」と言われた時に「ああ、きたか」と感じた。

自分の身体の異変というものはどこか気付いていた。

心臓もまた小さくなっていて救急処置をしてもらって何とかなったが、今までは「手術しなくても大丈夫」と言っていた医師の口から「手術も視野に入れましょう」と。
あー、、、そうですか。まるで他人事のように医師の説明を聞いていて全然頭に入らなかった。

家に戻り、部屋に入って膝から崩れ落ちたと同時に涙がボロボロ溢れ出ても「大丈夫大丈夫。いつものことだよ。」と何故か笑ってる自分。

何かが落ち着いてきて明るい兆しが見えると暗闇に突き落とされる。そう、いつもの事だ。
だから  "偽りの笑顔" にも  "偽りの明るさ"  も平気で出来るようになってる。


けど……今回は何故かキツい。

手術ねぇ…手術して完璧に治るなら考えるが、それでも「考える」だ。
ただでさえ働けなくなって約2年の間に貯金は尽きてきた。次の仕事の為に貯めていたのに…どうしてこんなに色々奪われるんだろな。ってまた笑いが出る。

そしてまた幼い頃からずっと見ている悪夢を見出して眠れない。


暗闇の中に砂場があってそこに1人ぽつんと座っている幼稚園の頃の私。
砂遊びをしていると、ふいに真っ暗な中から無数の人影が現れる。
マネキンを黒くしたような、表情もない、性別もない、大人か子供かも分からない。
そこには恐怖心しかなく声も出ない。
そして、真っ暗な人間達が覆いかぶさってきて息ができなくなる……

という場面で毎回目が覚める。
何一つ変わらない夢。

きっと自分の弱さが生み出しているんだろうが、あの夢を見る時は必ず何かがおきる。
ずっとそうだ。

話は戻るが、"偽り" の自分を演じてると疲れが酷い。今日は流石に誰とも話したくなくなり、身体も動かなくなってしまった。
無理するなと言われても、こうやって生きてきた自分にはこれしか対処法が分からない。

こういう時の自分は最低で。最低な事ばかり頭に浮かぶ。そして笑みが。自分でも不気味だ。

さて、、今回はどんな苦しみが待っているのか。
自分の人生。
何か見つかっても、見つからなく心臓の手術になっても……絶対に手術なんかしない。
そんな時間過ごしてたまるか。
結果が早く出てくれた方が覚悟も決まるし、そうだな…気持ちが楽になれる。
ここまで生きてこれたのが不思議なくらいだから、自分にとっては長生きした!という感覚。

理解してもらえないのも、理解できないのも分かってる。それに口先だけの優しさなんてもう御免だ。

"偽りの自分" を出さなくなって済むようになったら…それが1番の幸せなのかもしれない…。


誰だって仮面をかぶっているのは分かってるが、今はそんな話聞きたくもない。幸せな話も楽しかった話も誰かを心配する話も、今は何も聞きたくない。

ね、最低。


頂いたサポートは医療費や交通費、癒される物の購入に使わせて頂きますので、宜しければサポートよろしくお願いします。