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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(20)金谷宿→島田宿

こんにちは。ぽん太です。島田宿から金谷宿への東海道は数年前に逆ルートで歩いたことがあるので、今回はタイムスリップしてご案内いたします。


旅日記

    2021年9月14日にタイムスリップ。大井川鐡道の鉄道旅の最終日に、金谷から島田まで歩いたので、この時のお話となる。
 JR金谷駅を9:30に出発。今日は雨が降るとの天気予報なのでテンションが上がらない。まずは石畳の金谷坂に向かう。なかなか風情のある石畳であるが、実は町民の方々で平成3年に復元されたもののようだ。

金谷石畳入口
いよいよここから先が石畳の道だ
なかなか趣のある石畳の道

 石畳の道は10分くらいで終わり、石畳を登りきると、絶景の茶畑が眼下に飛び込んでくる。これほどの大規模な茶畑は今まで見たことがなく、感動。 

 牧之原台地の茶畑は明治維新で失業した旧徳川家の家臣が苦労して開拓したもので、今や牧之原の緑茶は静岡県の名産品はもちろん、海外でも高級茶として知られる存在となっている。

牧之原の茶畑
一面茶畑だ
お茶の葉

 徐々に雨が強くなり、10:30頃牧之原公園で少し雨宿り。天気は悪いが、ここからの景色はとてもすばらしい。今日渡る大井川橋も見える。しばらく眺めていたかったが、天気も悪いので先を急ぐことに。

牧之原公園からの眺め
大井川橋。全長約1kmもある。

 景色を満喫した後は牧之原台地を下り、大井川鐡道新金谷駅に向かう。この駅にあるCaféで一休みの予定であったが、残念ながら今日は定休日。ちょうどSLが停車していたので写真を撮る(11:30)。

新金谷駅
大井川鐡道名物SLポスト
ちょうどSLが停車していた

 10分ほど歩くと、いよいよ大井川沿いの道にさしかかる。
 「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われるだけあり、大河だ。橋の長さは約1km、歩いて15分かかる。今は上流にダムができて水嵩もたいしたことはないように見えるが、橋のない時代にこの川を渡るには相当の覚悟が必要だったのだなと思う。旅の途中で、足止めされたことも多かったようだ。
 大井川の水の色はエメラルドブルーでとても美しい。晴れていればもっと綺麗に映っていたであろうに。

大井川橋
エメラルドブルーの川の色
ふり返れば、先ほど訪れた牧之原台地がみえる

 川沿いを少し歩くと左手に島田市博物館があり、入口に昔の川渡しの様子を示す人形があった。このあたりは「川越」(川越遺跡)と言われ、島田宿の拠点となった場所で、当時の街並みが復元・保存されている(12:30着)。大井川は大河であるがゆえに川留めされることも多く、当時はこの地区は大いに賑わったようだ。当時の雰囲気が味わえるなかなかいい処だ。

当時の徒渡しの様子
川越遺跡
当時を偲ぶ建物が復元されている
「一服、一服」

 13時過ぎJR島田駅に到着。近くのスーパーでおにぎりを買って食べ、蓬莱橋に向かう。蓬莱橋には14時に到着。「蓬莱」とは中国では仙人が住むという幻の蓬莱山のことを指すようだ。蓬莱橋は木造の珍しい橋(長さ897.4m)でギネスブックにも登録されている。なかなかたいしたものだ。雨も上がってきたので、向こう岸まで歩くことに。その後8974(やくなし)茶屋で一服し、JR島田駅に戻る。

JR島田駅。中国(宋)からお茶の実を持ち帰って広めたと言われる栄西禅師の銅像がお出迎え。
世界一長い木造の蓬莱橋。明治11年(1878年)架橋
意外としっかりできておりあまり揺れることはない。反対の川岸まで歩いて15分ほどかかる
蓬莱の由来
8974茶屋で一服

(おまけ)

千頭駅にて。大井川鐡道はSLが有名だが、第一線を退いた近鉄電車などの旧車両も現役で活躍している。これをみると我が事のように励まされる。

記録

  • 総歩数:約27,000歩

  • 実際に歩いた距離:16.2km

  • 訪れた宿場:金谷宿

  • 宿泊:なし

本日の行程

金谷から島田までのルート

広重の絵

金谷宿

金谷「大井川遠景」
こちらは島田宿側からみた大井川。山の中腹にみえるのが金谷宿。駕篭を輦台にのせて川を渡る様子がいきいきと描かれている。
現在の大井川

(参考)


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