土曜日は末っ子の保護者会。
日曜日は末っ子の野球の応援。
今週は末っ子のための週末だった。

末っ子は兄と姉がいるせいか、同じ年だった時の長男より大人びている。だけど、そういえばまだ中三。まだ中学生だった。

つい私は、長男が大学生になったら全員が大学生になった気分になっている。
真ん中の女の子もまだまだ親に話したいときもあるみたい。こちらから行くと嫌がるけれど、来たときは受けとめられるようにしておかないと…。と肝に銘じる。そうでもしないとすぐ忘れて、また大学生扱いしてしまいそうで…。（笑）

ところで、息子の学年はクラス替えもあり、担任の先生も変わった。
あ、こんな可愛い先生いらっしゃったんだと思う。にこにこして優しそうだけど、伝えたり、やってもらいたいところはハッキリ言う良い先生だった。
その先生がこうおっしゃった。

「彼らはまだ、ちょうどさなぎのような時期です。外からは何も変化なく穏やかなように見えても内面や、体の面でも、さなぎの殻の中ではすごい変化を遂げています。まだまだ、見守ってあげてください」

そうだ、そうでした。まだ中三。
幼虫からさなぎ、羽化するまでケースの中で育てたことあるので、あの時のさなぎの中が…と、リアルに思い出す。

あの地味なさなぎから急に出てきた、まだ湿っていて艶やかな奇麗な羽と大きな目。ちゃんとクルクル巻きのストローもある。蝶になると分かっていたのに、その姿や動きをこの目で見ると、すごい驚きだった。そうなるまでの期間、あの狭いさなぎの中ですごい変化だったのだなぁと思い起すと妙に感慨深い。

いや、蝶のすごさではなくて、末っ子の事。
たしかに、幼稚園の時、ほっぺがプクプクで何もできないおっとりした子だと思われがちだったけれど、実は3兄弟で一番の負けず嫌いだったのには驚いた。これに気づいたのは小６の中学受験の時。

３人目に望むものはそんなに高いものではなく、健康で楽しそうに過ごしてくれていればという、ささやかな親の望みだったのに…。急に小６の夏休みから授業後も居残りをめい一杯して、もう無理しなくて良いよという私の言葉をよそに塾に行く日は友達よりも遅くまで残る毎日。

この子おかしくなってしまったらどうしようという、違う意味でとても心配した。息子にこんな面があったという事も、親なのにまったく見抜けなかった。あれも息子の内面から出てきたものなのか…。

そして中学に入って。我が家ではクールにきめていると思っていたら、中三になった今、学年の中で指折りのひょうきんな人になっていた。

先生が
「一発芸を頼んだことは無く、ふつうに名前と何か一言付け加えてとしか頼んでいなかったのに…。一発芸を自らやってくれた生徒が二人いました」

ふ～ん、さすがに先生は名前までは言わないんだな…。なんて思い、まさかうちの子がとは思わなかった。

そして昨日は、意外にも学級委員にもなって帰ってきて。あれ、そんなキャラだったっけ？やらされちゃったの？大丈夫？という親の心配をよそに、他のクラスの学級委員になる子と申し合わせがあって、自分も一緒になると決めていたとのこと。

え～、まとめるタイプだったの？そんな内面があったという事も、また驚き。

保護者会の帰り、ママ友と話していたら、学級委員になるにはクラスをまとめられる面白い子がならないとって決まってたらしいよ…。と聞いた。そしてその時初めて思った。一発芸やったのはうちの子かも…！

いろんな事がやはり、さなぎの内面で起こっているらしい。
野球の帰り道、車の中では本当によく話す。末っ子の話を聞く方が多いのだが、間を割って私も聞きたいことがあるんだけど、一発芸やったのってもしかして…？

「あ、俺だよ。後の子が教えてくれたから、やってみた！」

すごい！あれ、クールじゃなかったの？笑うときはニヤッとしてさ。
それに、ひょうきんじゃないと学級委員なれないって言われてたよ！すごいね！っと言えば、

「そう思ったけどうちのクラスは真面目なやつばかりでもう無理だ」
って、まだ一週間も経ってないよ！（笑）

あ～言ってるけど、多分もう少し頑張ってくれると思う…。（親バカです…（笑））

さなぎが蝶になるとき、急な変化で本当に目を見張るくらい驚いた。
うちの子も急にあんなに変化して、急に飛び立ってしまったら寂しい。ただ地面から空を見上げて見送るなんて嫌だ。と、家でさなぎの話が頭から離れず涙が出てしまった。

でも、足を引っ張る親なんていてはいけない。もちろん笑顔で地面から手を振るつもり。でも…、もしできるなら少しでも一緒に飛べたらなんて思ってしまう。親のエゴかなとも思うけれど、迷惑にならないように飛ぶからさ。
私も何かを身に着けて、自分の世界で飛んでいないと、一緒に飛ぶことはできないね…。

彼が海外へ飛び立つとき、私も後から？遊びに行く時だけになってしまうかもしれないけど飛び立てるように準備をしておかなければ…。
まだまだ私も頑張らないと！

少し手も良いから、一緒に海外に滞在して、仕事も出来ていたら良いな…なんて本当に夢の夢ですが…。(^^♪
そんなことを思うだけで楽しみです。