3行日記 (20231130)
十一月、最後の日。
焼き芋、鯛焼き、気になる、気になる。
のぼりに惹かれ、匂いに惹かれ。
午後、朗読会へ。
「字のない手紙」という、文字を書けない夫婦のやりとりを描いた民話が心に残る。
喧嘩で家を飛び出した奥さんが、旦那さんに送った巾着袋の中身が、可愛らしい。
小石ふたつと、貝殻ひとつ、鯛の絵描いた紙切れひとつ。
それに対する旦那さんの返事も、愛おしい。
小石みっつ、蛙の絵描いた紙切れひとつ、松の枝ひとつ。
たとえ文字に起こさなくても、
起こせなくても。
いいじゃないかと思えて
ホッとした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?