向井柳雲の食とワインのマリアージュレポート vol.2
ワイン
ワイン名
ロランジュレ・カベルネソーヴィニヨン2021
ワイナリー
ロルジェリル シャトー・ド・ペノティエ AOCペイ・ドック ラングドック地方 フランス共和国。
400年の歴史があるシャトーで、近年では環境に配慮したブドウ栽培を行い、フランス農水省が認定した「HVE=環境価値重視農業」の最高ランクの認証を取得した。
当主のマダム・ミランは自分の蔵元だけで無く、地域のワインの品質向上にも積極的に取り組み、やがてその貢献が認められ2018年からは「ラングドックワイン委員会」の会長も務めていた。
ロランジュレはシャトー内に植えてあるオレンジの木をモチーフにしたラベルが貼られている。
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン。
アロマ
チョコ、赤い花、ヒース、ラズベリー、カシス。
価格
1518円。
購入店
ヴィノスやまざき
マリアージュ
チーズ
コンテ
料理
イズミール風肉団子。
肉団子をトマトソースで煮込んだこの料理は、イズミールの名物料理だ。
イズミールはエーゲ海に面するトルコ西部にある第三の都市で、「エーゲ海の真珠」だと讃えられている。
マリアージュイメージ
ワイン単体
しっかりとしたストラクチャーがあり、またタンニンを豊富に感じ取れる。それは例えるなら大理石で出来た建築物のようだ。
チーズとのマリアージュ
ワインのタンニンをコンテがうまい具合に中和しており、それはさながら暴れる馬を優しく飼い慣らす百戦錬磨の騎士のような趣を感じる。
料理とのマリアージュ
唐辛子の熱で全体的に熱くなっている肉団子とワインを合わせると、まるで草いきれの中、謎めいた遺跡の中に入っていくような戸惑いとわくわく感を覚える。なおも勇気を持って進んでいくと、光が見えてくる。それはやはり、ハーブとして使われているタイムやパセリ、それに肉団子の材料として使用したパンの要素によるものだろう。一言で言えば、「迷宮への挑戦」だ。フランスのラングドック地方とトルコのイズミールの共通項は、地中海性気候だ。
おすすめのシチュエーション
新しい物事に立ち向かう自分自身を鼓舞したいとき。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?