1月17日の退院日
寝る前に
母の介護ベッドに30分程添い寝。
(あとで知ったけど、ベッドの性能上これはしたあかんやつらしい)
「一緒に寝るの、久しぶりやな」
と母から。
もう涙出てくるやん。
いや、もう出てしまってる。
母も泣いてる。

その日の夜中。

痰がゲホゲホとして苦しそうで熟睡できなさそうな母。

その日の夕方に看護師さんが口からの痰吸引をソフトにしてくれただけだから、
やっぱり入院先の病院みたいにガッツリ鼻からもしないといけないのかなあ。
できるだけしたくない。
あんな管を器官を通していくなんて
される方はかなり苦しいはず。
痰が溜まって、誤嚥性肺炎になるよりまし。とは言われたけど。
中々納得はできず。

少し様子を見てると
ゲホゲホが落ちついてきたみたい。
このまま朝まで寝てくれたらいいなあ。
と、私もうとうと。
途中
また時々痰の音はしたけど、さほど苦しそうではなく。

そんなこんなで
1月18日朝。
私達が起きてガサゴソしていると。
8時。
「おはよう」
と、母。
入れ歯もいれてないし、
喉の力もなくなってきているから、
出しにくそうではあるけど
確かに母の声。
表情も穏やかで。

「おはよう、お母ちゃん帰ってきたんやで。」
と改めて声をかけると。

「ありがとう」
と、手をあわる母。
この言葉と仕草は
今の母の半分癖になってはいるけれど、
心のこもった　ありがとうの言葉

あー
退院してもらってよかった。