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母の退院後日記 ⑫看取り準備?

2月8日

今日は主治医の診察の日。

「元気ですか?」
「寒いですねえ」
「晴れてて暖かそうなんですけどねえ」
と、来てくださるたびに言葉が暖かくなってきて嬉しい。

母の痰と咳の体調を伝え、
血圧や脈、酸素、肺の状態等の診察を終えると、
「特別悪くなってるところはないですが、
やはりまた点滴の量が多くなっているのでしょう。
500から250に減らしましょう」

以前、点滴の量や管からの栄養が多いと、
溺れたような状態になって、
痰が増え、苦しくなると聞いて、
実際、減らしてもらって
痰が少なくなり、楽そうになったので、
点滴の量が減るのは構わない。
し、きっとその方がよくなるような気もする。

が、点滴は水分だけだといっても
余り減りすぎるのは心配で、
水分量だけでなく、
咳で口からの食べる量も、最近は50カロリーくらいなので、
これでは、体力や、筋肉がもっとなくなって
嚥下訓練や
体のリハビリをする力がなくなるのではないか。

点滴の中に栄養を入れるなどの方法はないか相談。
(HPNとか?)

「あるにはあるけれど、半年以上鼻管栄養をしていたお母さんにはあわないでしょう」
「そうなんですか……」
「それよりも、250でも痰が減らなければ、点滴はやめて。

「  」
「できるだけ、楽に終わらせてあげた方が本人のためにもいいですよ」
等、看取り準備を進められた。(どういった言葉使いか忘れましたが)」
「でも、本人はまだまだがんばる。って言ってます」
「そうですね。食べたい。っていってはりましたね」
「はい。行きたいところもいっぱいあるみたいで」
「そら、家族さんはそうしてあげたいでしょうけど」

うーん。
医師の言われることは、正論なんでしょう。
家族さんはそうしてあげたいでしょう。と、言われると
もう何も言えない。

もちろん積極的な延命治療は求めていない。
でも、積極的な死もまだ求めていない。

死は生と同じで避けては通れない。
92歳
十分長生き。


母の頑張りたいの気持ちも
いつまで続くかも分からない。

けれど
その気持ちも
尊重したい。

家族だから?
いや、それだけじゃない。

診察の後は疲れたのか
看護師さんがきても、うつらうつら。

2月9日(金)
夜中、まだ咳と痰が苦しく眠れず、午前はうつらうつらの母。

昼からは少し元気に。

ゼリーも今日は100位食べれました。



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