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日向が似合わない男

映画、次元大介。

次元にフォーカスした映画ということで興味はあったものの
この手の映画によくある陳腐な物ならつまらないからと、食わず嫌いをしておりましたが
どうにも手持ちぶたさで落ち着かず
秋の夜長の一時に。

この映画では、次元が銃の修理屋さんに行ったのをきっかけに、大きな組織にひとり立ち向かう事になる。



アニメのルパンでは描かれていない、次元の人間関係や、一見似合わないアットホームな雰囲気の中での次元、湿った夜道の先の路地裏街という雰囲気の次元など、
アニメルパンでは感じ取れない背景と、キャラクターを知る事が出来ます。
また、
真木よう子が演じる、組織の女ボス、アデルのアクションがめちゃくちゃカッコイイですし、美しくも悲しく恐ろしい狂気を纏っている所も見所ポイントです。

ちょっと見応えのある映画で、あまり考えないで観られる映画を観たい時にオススメです。




反吐が出るような忌まわしい地獄と
暖かな愛の両方知っていそうな次元大介には
アデルがどう見えていたのかな。


ラストシーンはアデルへのプレゼントのようにも観える。


日向が似合わない男。


映画の中で、銃の修理屋さんで時計屋さんのやり手のおばあちゃんに、「あんたは大した男じゃないね。相棒の声を聞けてないじゃないか」と、指摘されるのですが
ここが、レジェンドの次元大介のかっこよくてダサい所。

男の子特有の無鉄砲さを感じる。

全部完璧な人は居ないけど、端から見ればそう見える人より、少し欠点がある方が魅力的。

ルパン=アバンチュール専門男。
五右衛門=シャイで不器用真面目男。
次元大介=真面目でも不真面目でもなくあっさりしたバランスが良い男。
この3人の共通点は、根っこの心意気が良い所かなと思っています。

私はこの3人の中で次元が一番すき。
でも意外ととっつぁんも悪くない。

とっつぁんは、ルパンを逮捕する気なんぞ無くて、彼らしか分からない男同士の何かがあるのでしょう。
大人の盛大な鬼ごっこだね。


コングラ、どうもありがとう。

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