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お酒初心者が韓国伝統酒と出会って普通のソジュを飲めなくなった話。

伝統酒SNSサポーターズの第7期メンバーに選ばれました。

きっかけはインスタのストーリーで流れてきた広告。デザインがかっこよくて思わずプロフィールまで飛ぶと、全然知らないお酒が並んでいてびっくり。投稿を遡っていくとSNSサポーターズを募集中とのことなので、受かったらラッキーだな~位の気持ちで応募したらなぜか選ばれてしまったのです。

私はお酒は好きだけど人付き合いが少なすぎて飲む機会があまりなく、伴ってお酒の知識もあまりありません。ですが初めて飲んだ韓国の伝統酒が美味しすぎて、これまで伝統酒を飲んでいなかったことを後悔しました…

なお、今回試飲をした伝統酒ギャラリーでは、月曜日を除いて伝統酒の飲み比べ体験が毎日無料で行われています。(事前予約制)
安国駅から徒歩圏、ロンドンベーグルなどの近くにあるので、観光がてらぜひ!

今回は初めてサポーターズが集合した時に試飲させて頂いた5種類のお酒を紹介します。


韓国の伝統酒 とは

伝統酒という言葉が少し聞き慣れないかもしれませんが、韓国伝統酒ギャラリーの定義によると以下の通りです。

한국의 정서 및 시대상을 반영하는 술로서 과거의 생활방식, 역사와 문화가 담겨있는 술로 정의할 수 있다.
(訳) 韓国の情緒及び時代性を反映した酒として過去の生活方式、歴史、そして文化が詰め込まれている酒と定義することができる。

また、解説員さんは原材料が100%国産のお酒というもっとシンプルな定義も紹介してくれました。
例えば、マッコリは伝統酒の一つではありますが、原材料の小麦粉が輸入品の場合、厳密には伝統酒とは呼ばないらしいです。反対に韓国産の材料を使っているものであればワインなど一見韓国っぽくないお酒も伝統酒に含まれます。

マッコリ ヘチャンマッコリ

まずは先ほど例に出したマッコリから。탁주とも呼ばれるらしいです。
マッコリはスーパーで2000ウォンくらい買えるものもある位比較的お手軽なお酒です。ヘチャンマッコリは比較的高級な部類です。
同じ銘柄の9度と12度を飲み比べるという贅沢な体験をさせてもらいました。

まずば9度から。スパークリングが強めで飽きの来ない味でした。甘みは少し控えめで酸味もあるので柑橘系っぽくて飲みやすかったです。

次に同じ商品の12度。3度違うだけで味が全然違いました。
9度よりはスパークリング感が抜けている反面、メロンのようなしっかりとした甘さが感じられました。
そして9度よりとろっとした感触なのに舌触りがとても滑らか。喉をつるっと通っていく感覚があって面白かったです。個人的にこっちの方が好み。

左が12度、右が9度。飲みかけですみません。


薬酒 모든날에


薬酒とは「穀物を原料とし、麹を1%以上使用している酒」と定義され、1%未満だと日本酒と同じく清酒と分類されます。
発祥の地である中国の薬酒は本当に薬が入っているけれど、韓国では名前だけのことが多いそう。

色はみりんみたいで、とても綺麗です。
韓国語でみりんは맛술と表記されることもあるけど、韓国ではみりんは酒に似た感覚なのかも?

アルコール度数は15度で少し高めです。
味わってみると酸味が強いことに驚きました。匂いも少し酸味を感じます。後味が非常にすっきりしていて、今まで飲んだことのないタイプのお酒でした。

あと透明度が高くてびっくりしました。この色は着色料で作ろうとすると赤や青などの光が入ってしまい、同じ色は作れないとのこと。

焼酎 향온

焼酎は高麗時代にモンゴルから伝来したって知ってましたか?私は初めて知りました…
モンゴルは地理的に近いから、朝鮮時代にデールに似た韓服が流行した時代もあるとは知っていたのだけど、まだまだ知らない歴史がたくさんあります。

この焼酎は伝統焼酎という米の美味しさをそのまま生かしたもので、眞露とかチャミスルなどはアルコールを水で薄めて作っているため味が全然違う意とのこと。もちろん普段飲む分にはそれも美味しいけど、これを飲むと普通の焼酎に戻れなくなる、と。
ほぉ、ずいぶん言ってくれるじゃないか。

アルコール度数は23度です。チャミスルなどは15%くらいなので少し高め。
匂いを嗅いでみて驚いたのですが、度数の割に鼻にツンと来るアルコール臭がそれほど強くないんです。
一口飲んでみると、普通の焼酎との違いがわかりました。甘さが違う。
米のまろやかな甘みが口の中で広がって、ほんのり優しい後味もします。

この日体調が少し悪かったこともあり、この時点で結構酔っぱらってきました。試飲のカップ小さいのに…

芋焼酎 려

こちらは度数は同じ40度でも、白のラベルは米とサツマイモが半々、黒は100%サツマイモで作られています。
最初はウォッカのような風味なんですけど、後味は柔らかな甘みが包み込んできます。
白は酸味も少し残しつつ甘さが引き立てられてる印象だったけど、黒は匂いが甘くて甘さがずしん、と感じられました。
個人的に酸味がある方が飲みやすいからあんまり好みではなかったです…

勝手に韓国のお酒って40度くらい高いお酒はないのかと思っていたけど、私が知らないだけだったんだな~


果実酒 yul -red sweet-

こちらのお酒はブドウから作られたこともあり、ワインに近い色をしています。度数は13度。

でも見た目に反して渋みはほとんどなく、すっきりとした飲み口でした!最初はブドウの甘さがしっかり感じられるのに、飲み進めて行くと苦みも徐々に出てきます。

ブドウを使っていると言ってもワインとは全く作り方が違うらしいから、ビンにもコルクはなく、保存方法も違うそうです。
個人的にこのお酒が一番好みでした!

感想

様々なカテゴリーのお酒を一気に比べるのは初めてだったので、度数や材料のちょっとした違いで味が変わることを勉強できてとても楽しかったです。試飲体験は韓国人にも人気みたいなので、気になる方は早めに予約してみてください!

そして、私より伝統酒の通の方、どうか美味しい伝統酒をおすすめして頂けると本当に助かります!!わがままなのはわかっていますが、私のお財布事情も厳しいので1万円以下だとさらに喜びます。


韓国伝統酒ギャラリー


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