ニュースの感想

3/16(土)のTBSの報道特集で安楽死が取り上げられていた。

夕飯を食べながら見るには重すぎてチャンネルを変えるかどうか迷ったけど、気になって最後まで視聴。

報道特集は割といつも重いテーマ。
重いけどこういう現実があること、知っていますか考えてみませんかと問いかけ、答えや意見の誘導はなく、考えさせられることが多い。
この日も然り。

スイスまで飛んで安楽死を選んだパーキンソン病の女性が印象的だった。

病気から来る痛み不快感から解放されたい。
死を考えてから7年が経った。
と。 

死を迎える覚悟が確固たるものであるというのが画面越しに伝わってきた。
何年もかけて自問自答して、専門機関と連絡を取り合って吟味して出した答えなんだろう。
致死薬を投与する点滴のストッパーを外す時、全く迷いがない様子だった。

でも、それでも、新しい治療が見つかってまだ生きれたんじゃ、どこかで彼女の望む環境が実現したのでは?
と思ってしまったのも事実。自分でも無責任な感情だとは思う、、。

別の難病CIDPの女性は、ご両親の反対を押し切って父親の付き添いのもとスイスへ。
しかし直前になり、両親の意見はやはり無視できない今は死ねない、と中断した。

施設長の医師は言った、
“あなたは死ぬ覚悟がまだできていない
家族のところへ帰るべき”

自分がこの女性の親だったら心底ほっとしただろう。自分の子が安楽死を選んでそれをサポートする、こんな酷なことあるだろうか、、。
本人の意思は尊重されるべき、と頭で理解していてもこの状況において尊重できるんだろうか、、とても難しい。

病を抱える人の苦しみ辛さ絶望は想像はできても本当の意味では他人にはわからない。安楽死を選ぶ、その選択過程を共有したり、意思を確認したり何度も話し合ったり、専門の医師や施設等の環境さえ整えば死の選択は認められても良いかもしれない、、、と個人的には思った。

難病や病気を抱える全ての人にとって、最後の最後の選択肢の一つになってほしいとは思うけれど、それは十分に吟味・検討され、法整備されたものであってほしいと願う。

安楽死が認められている国、諸外国の現状や人権について学んだりすることも必要だな、とも思う。それぞれの国の文化や宗教など社会の背景が異なるから一概に良い、悪いとは言えないけど知ることは大切だと思った。

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