見出し画像

「わたしの夢」

夢を笑う人がいる。
夢を語る人もいる。
夢を現実にする人もいる。

かく言う私は、夢を笑われた口でした。親に笑われ、無理だと言われ、大切にしていた本や、かきとめておいたスケッチは捨てられました。絵は気持ち悪いと毛嫌いされていました。

私は繊細な性格だったのです。
ズタズタに、引き裂かれた心のカケラを一つずつ、一つずつ拾いながら、ここまでやって来ました。

そう、引き裂かれた夢のカケラたちを愛おしそうに胸に抱えた男、それが私です。

夢を笑われ、嘲られ、屈辱に身を打ち震わせても、それでも夢を諦めなかった。それが私です。私は、地獄から舞い戻ってきました。

小説家を志し、本の虫だった、高校時代、私は、悪質なイジメにあい、重度の疾患を患いました。

やがて訪れる入院生活、牢屋のようなところで、自分の人間としての尊厳を奪われてから、早22年、私は帰って来ました。

私の小説家になるという夢は踏み躙られ、ぐちゃぐちゃになって、また同じ形で私の前に現れました。

私はやはり、小説家、エッセイストになりたい、という想いを忘れることができませんでした。

長い闘病生活、その中で支えてくれた仲間たち…私は1人ではなかったのです。

人一倍、繊細で努力家で、でも、自己否定の強かった私がやっと、描けた夢。

重い身体と心を引きずって、雁字搦めの制約を振り切って、動いて、動いて、動いて、ここまで来たんです。そんな中、私を助けてくれた、厳しくも温かい人たち…

仲間が居なければ、この夢は描けませんでした。

私を救った厳しくも温かい言葉たち…
どれを削っても、今の私はいません。
私は今、幸せです。私は恵まれています。私は1人じゃないです。あなたも1人じゃないです。

私が、そうであったように、あなたにもきっと幸せが訪れます。きっと、きっと!

私は、私の夢である小説家、エッセイストになりたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?