574: Van Halen / Dancing In The Street

「ユー・リアリー・ガット・ミー」は、キンクスのオリジナルをヴァン・ヘイレンがカヴァーしていましたが、こちらはキンクスがカヴァーした曲をヴァン・ヘイレンもカヴァーしています。
オリジナルは、1964年にマーサ&ザ・ヴァンデラスがリリースしていて、US2位/UK4位のヒットを記録したモータウン・ナンバーです。
キンクスのカヴァーは、1965年の『カインダ・キンクス』(UK3位/US60位)に収録されていましたが、あまり話題になることが無いところを見ると、まあその程度の出来と言うことでしょう。実際、アルバムを早くリリースするために、バタバタでレコーディングしたという事情はあるようです。
ヴァン・ヘイレンのカヴァーは、1982年の『ダイヴァー・ダウン』(US3位/UK36位)に収録され、シングルリリースもされています(US38位)。
この曲、特徴的なのは、シンセサイザーの大胆な導入でしょう。
この路線を発展させ、サウンドの幅を大幅に広げた次作『1984』は大ヒットとなりますが、その助走となったのがこのアルバムと言っていいでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?